つぶやきコミューン

立場なきラディカリズム、ツイッターと書物とアートと音楽とリアルをつなぐ幻想の共同体
<< January 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
 
RECENT COMMENT
RECENT TRACKBACK
@kamiyamasahiko
MOBILE
qrcode
PROFILE
無料ブログ作成サービス JUGEM
 
今月買った本(2019年1月)1月21日更新

文中敬称略

 

2017年12月 2018年1月  2018年2月  2018年3月    2018年4月     2018年5月    2018年6月 

2018年7月   2018年8月  2018年9月  2018年10月  2018年11月 2018年12月

 

1月21日

 

迫稔雄『バトゥーキ』1、2 Kndle版

『嘘喰い』の作者による、ブラジルの格闘技カポエイラと出会った少女の自分探しの物語です。物語は、一人の少女が公園で出会ったホームレスに踊りにしか見えない謎の格闘技を教わるところから始まりますが、血のつながらない彼女の両親自身が、実はカポエイラとの浅からぬ縁があったという設定です。異様に解像度の高い絵で、ブレイクダンスにも似たカポエイラのリズミカルな動きをよく表現しています(実はブレイクダンス自体がカポエイラの影響を受けています)。

 

 

1月20日

 

鴻巣友季子『100分 de 名著 マーガレット・ミッチェル 風と共に去りぬ』(NHK出版新書)

すでに二回分放映が終わっている「100分 de 名著 風と共に去りぬ」のテキストですが、スピノザの回は入手できたた近所の本屋でも品切れになっていたので、Amazonで取り寄せました。英米の女性文学は、読む著者と読まない著者が分かれていて、ミッチェルは読まない方の作家でしたが(読む方の代表例はエミリー・ブロンテ)、鴻巣友季子の解説は、長い、通俗的、ハリウッド的なイメージで敬遠してきたミッチェルとの距離を一気に縮めてくれそうです。

 

 

1月19日

 

かっぴー、nifuni『左ききのエレン』4〜6 Kindle版

こちらは左ききのエレンのリメイク版です。1〜3はどうも面白くないなと思いましたが、要するに汐留最寄りの新橋の居酒屋のサラリーマンの職場の愚痴のようなものだからです。みなそれぞれにサラリーマンの世界に過適合してしまって、男性の中に純粋なアーティストは一人もいません。4巻以降が盛り上がるのが、業界にとってのアウトサイダー的な山岸エレンと岸あかりが話の中心になるからですね。

 

西尾維新、大暮維人『化物語4』Kindle版

西尾維新の代表作とも言える化物語のコミカライズ第4巻。この「するがモンキー」編では、戦場ヶ原、八九寺真宵、羽川翼に続く怪異持ちの女性キャラとして神原駿河(かんばるするが)の登場です。ショート系の美少女で、バスケ部のキャプテンという設定ですが、戦場ヶ原ひたぎを崇拝し、そのため主人公の阿良々木暦にからんできます。

 

 

根本知『読むだけで「うまい」と言われる字が書ける本』Kindle版

50%OFFのビジネス書フェア(〜1/28)の対象本でした。自分の字があまり好きになれないのは、とめはねなど書道の基本ができてないからでなく、バランスがよくないからです。手本から離れてもきれいに見える字が書けるには、スペースの幅を揃えたり、三本並んだ線の向きを書き分けたりと、この本の前の方に書いてあるバランスのポイントをマスターする必要がありますね。

 

 

1月17日

 

かっぴー『原作版 左ききのエレン』1〜10 Kindle版

天才になれなかったクリエイティブ世界の住人光一と、天才画家エレンを中心に、いくつもの時代を往復させながらクリエイティブの世界を描く、かっぴーの出世作です。期間限定で1冊5円、10巻50円のセールとなったので、まとめ買いしました。全11巻Kindle Unlimitedでも読めるのですが、同時に10冊までという制限があるので、読んだ巻から順に外してゆかねばならず、読み返そうとすると面倒なので、投げ売り価格のセールがあればまとめ買いしておいた方が便利です。絵は、ネーム段階のように、下手ですが、感情がストレートに表現されて味があります。話はいいけど、この絵には付き合いきれないという人が、nifuneによるリメイク版を買うよう促すためのセールでしょう。

 

 

1月16日

 

小松左京『果しなき流れの果に』Kindle版

SF作家小松左京の代表作の一つです。中生代の地層から発見された永遠に減らない砂時計より物語は始まります。壮大なスケールで、異世界の時間と空間をめぐる戦いを描いた、傑作SFです。以前買ったことがあるものの読み終えないうちにどこかへ行ってしまいました。KADOKAWAのセールで、半額となったので、買いました。

 

 

1月12日

 

原田まりる、荒木宰『ニーチェが京都にやってきて、17歳の私に哲学のこと教えてくれた。中』Kindle版

原田まりる「二―哲」のコミカライズの中巻です。上巻では登場する哲学者もニーチェとキルケゴールだけでしたが、この中巻ではそれにショーペンハウエル、サルトルのほか、音楽家のワグナーやニーチェの愛人と噂されたルー・ザロメも加わります。ビジュアルは、ほとんど本人とは似ていないマンガのキャラクターで、哲学者の中身(本質)を表現するという高いハードルをどうクリアするかが見ものです。

 

 

1月11日

 

えらいてんちょう『しょぼい起業で生きていく』(イーストプレス)Kindle版

えらいてんちょうの存在を知ったのは、イスラーム法学者の中田考が、リサイクルショップ「落穂拾」の店番をしていて、面白そうな店だなあと思ったことがきっかけでした。その後、イベントバーエデンを開き、さらにあちこちにも支店を出したり、居抜きで学習塾や語学教室を開いたりもしました。相談相手が自分や周辺業者の取り分を盛り込んだために、商いが本来持っている敷居の低さやうまみが失われた世の大勢を、原点へと引き戻してくれる、目から鱗が落ちまくりの本と言えるでしょう。

 

 

1月7日

 

落合陽一『日本進化論』(SB新書)Kindle版

少子高齢化で撤退戦を余儀なくされる日本社会の抱える課題を、テクノロジーで解決すべく、さまざまな分野のソリューションをラフに語った本です。落合陽一の凄い点は、社会的な問題の多くに対して正面から解答するという、ミシェル・フーコーがもはや時代遅れとした、かつての「普遍的知識人」の役割を自らすすんで担おうとしている部分です。専門外の分野に口出しする異種格闘技路線は、必ずその分野の住人からは知識や常識の隙をついて叩かれます。そうした声をスルーするわけでもなく、感情的に反発するわけでもなく、フィードバックとして自分の中に取り入れ、長期的にレベルアップにつなげてゆこうとする姿勢が、落合陽一を評価するゆえんです。もちろん、なんでもかんでも口を出すわけではなく、学者×教員×アーティスト×起業家という自分の専門分野の組み合わせで視界が効く部分にしか発言していないわけですが、フィードバックの積み重ねに加え、コミットメントの領域を日々増やし続けているために、ある時点では勉強不足と感じる分野でも、次になるとその穴が目立たなくなるということが生じるのです。

 

 

1月6日

 

1月4日までのAmazonの初売りセールでまとめ買いした本が到着。3冊以上で5%のポイントアップに目がくらみました。

 

坂口恭平『建設現場』(みすず書房)

坂口恭平の小説はほぼ発売日に購入するのですが、この本だけはあまりの高さにびびって、即座に買うことができなかった本です。

小説作品では、一冊ずつ異なる極北の言語空間を構築するため、あまり数もはけず、このような価格設定になったのでしょう。わけのわからない崩壊が進む建設現場の世界は、どこかしらカフカのようであり、会話は進み、作業は進むのに、まったく物事は進行しない不条理な世界が広がります。

 

落合洋司『ニチョウ 東京地検特捜部特別分室』(朝日文庫)

元検察官の弁護士で、テレビドラマの監修を行ったり、事件に関して新聞にコメントを出したり、定食屋のなか卯に出没したり、アップルストアの売り出しで行列するなど多彩な活動で人気の落合洋司の初の小説で、検察官時代のキャリアを活かしたドラマ。法務省とのしのぎを削る中で、現役検事の関与が疑われる殺人事件が起き、ニチョウと呼ばれる検察内の新組織のリーダーがその真相を迫るという設定です。どこで身につけたのかと思うほど、人物の設定や描写も神経がゆきわたっています。

 

橋爪大三郎・中田考『一神教と戦争』(集英社新書)

現代思想に詳しい社会学者の橋爪大三郎と、イスラーム法学者の中田考の対談本です。イスラームを外側からではなく、内在的に理解するには、やはり中田考の本を読むのが一番ですが、対談の相手が異なれば切り口も、話の展開や緊張感も違ってきます。今回も

、予定調和な流れにならずに、スリリングで白熱した議論が期待できそうです。

 

 

1月5日

 

村上世彰『いま君に伝えたいお金の話』Kindle版

この日のKindle日替わりセールで499円のセール価格になったので、購入しました。基本、安売りには弱い方です。村上ファンドの村上世彰が、お金の性質や使い方を、十代の子どもたちにもわかるように、平易な言葉でまとめた本です。十代のうちに、なくても困らないお小遣いを投資するのは、成人してから生活費の中で工面して投資するよりもハードルが少ないと著者は言います。アメリカやヨーロッパに比べると遅れているマネーリテラシーの教育にはよい本でしょう。

 

 

1月4日

 

出水ぽすか、白井カイウ『約束のネバーランド 12』Kindle版

鬼退治を遂げた後、シェルターにこもったエマたちは、支持者との連絡をとりながら、次第にインディージョーンズさながらに周囲の探索を行います。しかし、GF(グレイスフィールド)に残った子どもたちにも、彼女たちの身にも大きな危機が迫っているのでした…やはり、残された子どもたちに迫る危機の方がこわいですね。

 

 

1月3日

 

高野史緒『グラーフ・ツエッペリン 夏の飛行』Kindle版

Kindle Unlimited で読んだらよかったので、セール期間中に購入。土浦の町を舞台にしたファンタジーですが、VRによって過去の土浦とそれから現在に至るまでの土浦が、何段階もの層になって重なり合います。多元宇宙を扱っているように見えますが、聖地巡礼が可能なご当地物のファンタジーとも言えるでしょう。

 

1月1日

 

 

堀尾省太『ゴールデンゴールド 4』KIndle版

尾道沖瀬戸内海に浮かぶ小島に起こる怪奇譚です。座敷童のように、それが出現した家は豊かになると言われる黄金の地蔵のようなフクノカミ。けれども、富がもたらされるだけでなく、失われるものもあるようでした。そして、どうやらフクノカミは一人ではないようです。もしも、仲間が増えていったら、一体何が島に起きるのでしょうか。

 

大今良時『不滅のあなたへ 8』『不滅のあなたへ 9』KIndle版

不死であるだけでなく、出会った物や動物や人のかたちを再現する能力を持つフシ。その力を利用しようとするウラリス国のボン王子の手からなぜか逃れられません。そうするうちにも、「ノッカー」と呼ばれる怪物の魔の手は周辺に迫ります。それまで、姿こそジブリアニメの主人公の少年のようでありながら、人間の感情を理解できないがゆえにヒーローたりえなかったフシが、次第に人間的な感情を獲得し、それらしくなる展開で一気に物語は加速します。

コメント
コメントする









 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://mkamiya.jugem.jp/trackback/958
 

(C) 2019 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.