つぶやきコミューン

立場なきラディカリズム、ツイッターと書物とアートと音楽とリアルをつなぐ幻想の共同体
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今月買った本(2018年10月)10月31日更新

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10月31日

 

落合陽一・猪瀬直樹『ニッポン2021-2050 データから構想を生み出す教養と思考法』(角川書店)Kindle版

通常落合陽一の本は紙で押さえていたのですが、それだとAmazon経由では発売日に間に合わないので、とりあえずKindle版で読むことにしました。紙の方は他数冊とまとめて注文する予定です。落合陽一の凄いところは、学者とアーティストと自分のテリトリーを押さえるのに精一杯になりがちなポジションにありながら、果敢に全体を俯瞰するフィールドへと進出し、はるかに年配の論客と議論を重ねているところです。データをぶつけながら、相手のフィールドで戦うスタンスは、アントニオ猪木の異種格闘技戦を思い出させます。冒頭の落合の文章を読んでいて、「オリンピックが決まった2013年からの4年間、我々の未来は2020年で止まってしまった.」という2017年4月のツイッターの一文に思わずはっとしました。賛成、反対にかかわらず、その諸問題に着しすぎて、本当に深刻な問題が浮上してくる、その先を見通すパースペクティブを大半の人が忘れがちなのが問題なのです。その上で、落合は本当に重大な問題とそうでない問題を選別してゆきます。日本の近現代史に広い知見を持つ猪瀬直樹は、東京の問題と日本全体の問題を分け、地方からこの国の未来を考えようとします。たとえば、待機児童が少子化の地方で問題となるはずもなく、それは東京の問題にすぎません。世代、フィールド、キャリア、デジタルへの親和性、さまざまな意味で、対照的な二つの視点が奇妙にシンクロしながら、日本の近未来の諸問題を浮き彫りにしてゆきます。

   紙版

 

10月26日

 

この日から始まった幻冬舎電本フェス「リターンズ」より2冊購入。

 

田中修治『破天荒フェニックス オンデーズ再生物語』Kindle版

木乃伊取りが木乃伊になって、本来他人に買わせるつもりであった会社を、再生計画を立てるうちに自分で買ってみたくなった。だが、その会社は売上20億に対し14億もの借金があり、周囲からもやめた方がよいと忠告されていた。さあ、背水の陣を敷いた作者の運命やいかに?という赤字企業の再生物語です。

 

井出明『ダークツーリズム 悲しみの記憶を巡る旅』Kindle版

チェルノブイリや、アウシュビッツなど、人類史上の不幸な歴史のある場所を訪ねる旅をダークツーリスムといいます。ダークツーリズム関連の著者の文章には、ゲンロンの『福島第一原発観光地化計画』ですでに接しているので、その概要はわかっていますが、本書では日本の具体的な事例を多く紹介しています。有数の国際観光地である小樽にどのような歴史があったのかも知りたいと思いました。

 

 

10月23日

 

この日まで107円セールであった『とつくにの少女』1,2を購入。

 

ながべ『とつくにの少女』1,2 Kindle版

美しい絵本のようなタッチで描かれたファンタジーです。こちら側の世界から捨てられた少女と、<外>の世界の頭部が獣のような存在との交流譚が中心となります。少女は<内>の世界からも排除され、<外>の世界からも狙われることになります。卓越した画力に支えられた詩的な雰囲気の漂う作品です。

 

テレビ化記念で1巻が108円のセールであった『義母と娘のブルース』(上)を購入、読み出すと止まらなくなり、下も買ってしまいました(こちらは324円)。

 

桜沢鈴『義母と娘のブルース』上、下 Kindle版

死んだ母親代わりにやってきた父親の結婚相手は、父のライバル会社のエースであったやり手のキャリアウーマン。やることなすこと見当はずれですが、やる気だけはあり、次第に娘との間にも絆が生まれてくるというハートウォーミングな設定。ストーリー漫画なら10巻でも20巻でも続けられそうな内容ですが、あくまで4コマのギャグマンガで、話のペースが異様に早く、上巻では小学生だった娘が高校生となっています。

 

10月17日

 

猪ノ谷言葉『ランウェイで笑って 7』Kindle版

デザイナー志望の少年都村育人と、160センチに満たない身長でモデルになろうとする少女藤戸千雪の物語。いかなる運命のいたずらか、芸華祭のファッションショーで、育人はこれまで励まし合ってきた千雪とも、彼を慕う180センチのデザイナー志望のモデル長谷川心とも敵味方に分かれて戦う羽目になります。彼をパタンナーとして配下に置こうとしたファッション界のサラブレッド綾野遠に対するライバル心に燃える育人は、思わぬ人物をチームに勧誘するのでした。

 

新川直司『さよなら私のクラマー 7』Kindle版

埼玉の高校の女子サッカー部の活躍を描く青春物。ワラビーズが目標としてきた久乃木学園を破った栄泉船橋の実力の秘密とは?前半スムーズに得点を先制したワラビーズですが、その後栄泉船橋の底力を思い知らされることになります。

 

東浩紀編『ゲンロン4 現代日本の批評掘Kindle版

10月25日までゲンロン1と4〜7が50%OFFとなっていたので、まだ買っていないもののうち興味があるものを買いました。ゲンロン4は浅田彰のロングインタビューが目玉ですね。

 

10月13日 

 

池上彰『世界を変えた10冊の本』(文春新書)Kindle版

『聖書』『コーラン』『資本論』『種の起源』『アンネの日記』など、歴史的な名著の世界史的な意義を解説した本です。この日のKindle日替わりセールで199円だったので買いました。だいたいは持っているけど、読み切ったことはない本ばかりです。

 

10月12日

 

二ノ宮知子『七つ屋志のぶの宝石匣 8』Kndle版

質屋の娘、倉田志のぶと、質草として預けられたその婚約者の宝石商北上顕定を中心に展開する宝石鑑定事件簿とも言えるのが、この『七つ屋志のぶの宝石匣』です。志のぶには、宝石のオーラを見抜く力があってそれが様々な謎を解き明かす一方で、同時にさまざまなトラブルを引き起こすことになります。他方、顕定は宝石の顧客を情報源に、失踪した父親の行方をつきとめようとするのですが…

 

10月9日

 

前日忘れ物をし、取りにゆくついでに同じ本屋で、次の二冊を購入。

 

村田紗耶香『地球星人』(新潮社)

「星人」というと、『GANTZ』を思い浮かべますが、冒頭で出てくる設定は語り手の女の子が「魔法少女」であるという告白。『コンビニ人間』よりもはるかにぶっとんだSF的世界が展開しそうです。

 

ナカムラクニオ、道前宏子『村上春樹語辞典』

荻窪のブックカフェ「6次元」の店主ナカムラクニオと、「6次元」の経営者にして編集者である道前宏子による村上春樹に関する辞典、作品名、作中人物名、作中に登場する地名やアーティストや音楽など、幅広い村上春樹関連語を収録しています。何百枚とある本書のカラーのさし絵すべてをナカムラクニオ一人で描いていて、70年〜80年代ぽいカルチャーの匂いが濃厚に漂う本です。

 

そしてAmazonより落合陽一、清水高志、上妻世海の対談である『脱近代宣言』(水声社)が到着。

再三の発売延期のために、Amazonでの注文もいったんキャンセルされ、発売後も書影が出ないままです。プレミア価格で高騰したマーケットプレイスが定価まで下がったのを見て、注文。その後、定価割れした業者も出ましたがあっという間に売り切れとなり、今は元のプレミア市場に戻り、4千円前後で推移しています。他のネットショップも在庫切れが多く、在庫ありになってもすぐに売り切れるので近所の書店に見当たらない場合は、楽天ブックスe-honオムニ7あたりをチェックするとよいでしょう。

 

 

10月8日

 

所用で街に出たついでに大型書店で近刊二冊を購入。

 

平野啓一郎『ある男』(文藝春秋)

『文學界』6月号に掲載された平野啓一郎の最新長編です。先に買った『文學界』の方を読まないままに、結局単行本も買ってしまいました。再婚相手ながらも、長年連れ添った夫が実は別の人間だったというところから始まる人間存在の根本を問いかける問題作です。

 

増田俊也『木村政彦 外伝』(イーストプレス)

『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』の収まらなかった関連記事や対談など、多様なコンテンツを収めた2段組み(一部四四段組み)720ページにわたる大著です。対談相手も平野啓一郎、角幡唯介、猪瀬直樹、原田久仁信、小林まこと、中井祐樹と錚々たるメンバーが並んでいます。また膨大な数の写真を収めた資料本としても重宝。格闘技ファンの必見本です。、

 

10月7日

 

板垣巴留『BEASTARS 10』Kindle版

この物語の冒頭のアルパカのテムの食殺事件の犯人が浮かび上がり、レゴシは警察に訴えることなく、自分よりも強大な相手と対決しようと決意します。少年刃牙と花山薫を彷彿させる、バトルものの色が濃くなる一巻です。他方、ルイとも接触をはかります。彼の狙いは一体?

 

 

10月5日

 

『NewsPicks Magazine Autumn 2018 vol.2 ニューエリートの必読書500』

幻冬舎より発行されたNewsPicks Magazineの第二号です。ビジネス・科学寄りに編集された『ダ・ヴィンチ』的なイメージですが、そこから差別化する三つの大きな特徴があります。1)は異様に紙質がよいこと【その分ページ数の割に重い) 2)日本だけでなく、アメリカの知識人の情報を多くカバーしていること 3)文化人をアイドル的にビジュアルで攻めていることです。それを示すように、各記事冒頭の写真が異様に大きかったり、前田裕二と落合陽一のしおりが巻末付録についていたりします。

 

10月4日

 

西尾維新、大暮維人『化物語 2』Kindle版

西尾維新の物語シリーズの原点を大暮維人がコミカライズしたもの。大暮維人は、小畑健あたりと互角に張り合えるほど絵のうまい漫画家で両者の最近の作風は似てきています。漫画としてだけでなく、イラストのような決め絵は、そのままアート作品として通用するレベルです。デジタル作画によるものと思われますが、一枚を描くのに相当な時間がかかっていると想像できます。女性を描く線も異様に美しいのですが、それがそのままキャラクターの萌え的魅力につながらないのは、エクセントリックなキャラクターの多い西尾作品ゆえなのかもしれません。

 

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