つぶやきコミューン

立場なきラディカリズム、ツイッターと書物とアートと音楽とリアルをつなぐ幻想の共同体
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今月買った本(2018年7月)7月17日更新

文中敬称略

 

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7月16日

 

多田多恵子、大作晃一『美しき小さな雑草の花図鑑』(山と渓谷社)Kindle版

山と渓谷社の半額セールより購入。よく見かける雑草の美しい花のクローズアップ写真集です。デザイン優先の編集で、花が宝石のようにきれいに見えます。キク科ならキク科の黄色い花を並べて、違いを説明するなど、花の名前を知るのにも重宝します。

 

竹宮惠子『地球(テラ)へ…』1〜3巻 Kindle版

Kindleマンガのまとめ買いセールから購入。はるか未来の地球人類を描く伝説のSFコミックで、超管理社会の中で排除され迫害された、超能力を持つ新人類の戦いを描きます。最近の漫画と比べて、ストーリーの密度が高く、3巻でも非常に読み応えがあります。

 

7月13日

 

山田玲司、バナーイ『CICADA 4』Kindle版  2018/07/12

漫画の内容を現実化できる能力を持った者、シカーダ。第一部の完結編にあたる第4巻では、ついにシカーダの能力を持つ少女ロルカが、当局に操られるシカーダの少年サイファと対決する羽目に。漫画が禁じられた150年後の日本で、コミケを再現させるなど、漫画への愛情が込められた一巻となっています。

 

山本崇一朗『からかい上手の高木さん 9』Kindle版 2018/07/12

この作者は、思春期の少年少女の微妙な表情を描くのが天才的にうまいです。他の漫画家が真似て描いても、着色したりしてもその絶妙な味が消えてしまうのです。9巻は高木さんの顔が赤くなるシーンがツボです。

 

 

7月11日

 

ヤマザキマリ、とり・みき『プリニウス 察(新潮社)

巻頭をカラーで飾るのはローマを襲う空前の大火。岐の人びとは、それをネロのせいだと言い、その疑惑を晴らすために奔走する王妃ポッパイエ。他方、カルタゴからエジプトに向かうプリニウス一行は、ピラミッド内部ででさながらインディジョーンズのような冒険を。砂嵐、毒蛇と鰐を前に、危機一髪の連続。絶体絶命の窮地を救ったのは意外にも…

 

『子供の科学 8月号』(聖文堂新光社) 

スペシャルインタビュー『落合陽一の未来予想図』のほか、体験型付録としてVRゴーグルが付いてきます。VRゴーグルは紙の箱を組み立てて、その中にスマホを入れて、ホームページを読み込みVRを体験するタイプのものです。スペシャルインタビューは子供向けということで、ふりがなや注が付くものの、「評価関数」や「収斂進化」といった言葉が飛び出すレベルの高いものです。

 

西尾維新、大暮維人『化物語 1』Kindle版

西尾維新の物語シリーズの中でも白眉の『化物語』を『エア・ギア』の大暮維人(Oh!great)がコミカライズ。難解な西尾維新の設定が、大暮の細密なタッチでビジュアライズされ格段にわかりやすくなり、ページをめくるだけでスリリングな楽しみがあります。ヒロインの戦場ヶ原ひたぎも、異様に美しく描かれています。

 

 

7月9日

 

松岡圭祐『探偵の探偵』1〜4合本版 Kindle版

Kindleの歴代日替わりセールベストセラーで540円と激安価格のため、購入。『探偵の探偵』は、探偵志望の女子高生を主人公とした物語。華奢な身体つきにわけありの設定が読者をひきこみます。結局、彼女は養成所で鍛えられ、悪徳探偵を追い詰める探偵の探偵となるのでした。

 

 

 

7月8日

 

千葉雅也、マキタスポーツ、入不二基義、佐々木俊尚ほか『21世紀の勉強論』(中央公論新社)Kindle版

『中央公論』2017年11月号の特集記事の書籍化です。千葉雅也ーマキタスポーツ、入不二基義ー今井むつみ、佐々木俊尚ー中原の対談三本が中心ですが、『哲子の部屋』で共演した千葉雅也ーマキタスポーツの対談が読みたくて買いました。千葉の『勉強の哲学』の解説とボケ/ツッコミの現実分析への応用が面白い記事となっています。

 

うめ『南国トムソーヤ』1〜3 Kindle版

3冊33円というセール価格にひかれて買いましたが、『スティーブス』の作者だけに、確かな画力と綿密な取材に基づいた傑作コミックです。日本最南端の島を舞台にした青春物語。都会からやってきたチハルと地元の少年リンドウ、そして都会人の父親と現地人の母親の間に生まれたナミの三人の関係が物語の中心となります。

 

坂口恭平『独立国家のつくりかた』Kindle版

紙で読んだ本を段ボール箱に入れたきり、行方不明なのでKindleで改めて購入。建てない建築家、アーティスト、音楽家、作家、新政府総理と、さまざまな肩書きを持つ坂口恭平の原点的な書物です。人は家を何千万もかけて家を建てないといけないのか、土地を所有しなければ家を建てられないのか。そんな素朴な疑問から、ホームレスの人々の住居を参考に作られたモバイルハウスの哲学などが語られます。

 

 

 

7月4日

 

堀江貴文『これからを稼ごう 仮想通貨と未来のお金の話』(徳間書店)

仮想通貨にかかわる一連の出来事を分析しながら、お金の概念とこれからの社会の変化を解説した教科書的な本です。仮想通貨で荒稼ぎし、億り人になろうといった本だと考えて読むとがっかりするかもしれません。

 

高野秀行『(カラー版)アヘン王国潜入記』(集英社文庫)Kindle版

高野秀行『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)Kindle版

高野秀行『腰痛探検家』(集英社文庫)Kindle版

高野秀行『アジア新聞屋台村』(集英社文庫)Kindle版

Kindleの歴代日替わりセールベストセラーでは7冊の高野秀行本が二百円台でセール対象となっていて、そのうち3冊は購入済みだったので買いそびれた残りすべてを買ってしまいました。最初は、海外での冒険が期待できそうな「アヘン王国」と「ムベンベ」だけにしようと思ったのですが、残り二冊もサンプルを読んだらめちゃ面白かったので、結局追加購入する羽目になりました。どうして高野秀行はこんな風に、他愛もないネタで面白おかしく、読者を引き込むような文章が書けるのか不思議でなりません。

 

7月3日

 

石塚真一『BLUE GIANT SUPREME 5』(小学館)

世界一のジャズプレイヤーを目指し、単身ドイツに渡ったサックス奏者、『BLUE GIANT』の主人公宮本大のその後の活躍を描きます。言葉が不自由な中で、徐々に演奏の場を見つけ、ファンを増やした大。そしてようやく、カルテット結成までこぎつけたものの、バンド名も決まらず、すべて国籍のちがうメンバーの間にはケンカが絶えません。はたしてバンドデビューは成功するのか?そして、空中分解することなく、活動は続けられるのか?

 

7月2日 

 

ジル・ドゥルーズ『意味の論理学(上)』(河出文庫)

ドゥルーズといえばガタリとの共著の『アンチ=オイディプス』や『千のプラトー』が有名ですが、単著でのキャリアの頂点となるのが、この『意味の論理学』と『差異と反復』です。『意味の論理学』は、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』などを題材にしながら、言葉が意味する実体ではなく、言葉から言葉へと連鎖する意味そのものの戯れを明らかにした著作と言えるでしょう。

 

 

7月1日

 

Kindle月替わりセールが入れ替えということで、7月のセール対象品から値ごろ感のある次の2点をとりあえず買いました。

 

丸山宗利『カラー版 昆虫こわい』(幻冬舎新書)Kindle版 499円

『昆虫はすごい』の著者の著作ですが、一種の昆虫の生態図鑑であった『昆虫はすごい』とは異なり、こちらは世界をまたにかけた昆虫採集の旅で、ほとんど高野秀行の冒険旅行のような内容です。宇宙から来た寄生獣としか思えないツノゼミを採集したり、ピラニアを料理したり、猛毒のヤドクガエルに触れてえらい目にあったり、ターザンのようにワニと格闘したりの波乱万丈冒険の旅です。思わず昆虫学者すごい!と叫びたくなる内容です。

 

手塚治虫『鉄腕アトム 別巻1』Kindle版 99円

『鉄腕アトム』完結後の後日譚的な内容が多いです。宇宙人によって再生されたアトムが活躍するなど、トラウマ的なエンディングを和らげる内容になっています。また、「アトム二世」ではあまりに人間に似せすぎて破廉恥な言動に走るなど、田中圭一よりも先に、手塚自らが自作のキャラクターを脱構築しているのも見どころです。さらに、ブラックジャックやビッグXなど、自作キャラを登場させたりと、手塚ファン必見の楽しい内容となっています。

 

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