つぶやきコミューン

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諌山創『進撃の巨人 24』

JUGEMテーマ:自分が読んだ本  文中敬称略

 

 

過去三巻で大きくその世界観が変貌した諌山創『進撃の巨人』。だが、そこで一体何があったか、復習してみよう。

 

[21〜23巻のあらすじ】では調査兵団は、大きな犠牲を払いながらウォールマリア奪還計画に成功する。最大の山場は、瀕死のアルミンか、エルヴィンのいずれを注射による巨人化によって救うかという選択であった。リヴァイが最終的に選んだのは?そして、彼らはエレンの父親が残した地下室の日記より、太古よりの歴史と彼らのおかれた状況を、エレンの家族に起こった悲劇の真相を知る。かくして待望の海にたどりつくエレンたち。そこには巨人の襲来はないが、その外にあるのは自由ではなく、彼らエレディア人を敵視し、パラディと呼ばれるこの地に封じ込めようとするマーレ人が支配する別の世界であった。

 

エレンの父のグリシアイェーガーはエルディア復権派の闘士となり、王家の末裔ダイナ・フリッツと結婚、ジークをもうけるが、七歳のジークは父親を密告、グリシアは捕えられる。しかし、内通者の「ふくろう」の活躍により、窮地を逃れ、巨人の力を受け継ぐ。その巨人の名前こそ、「進撃の巨人」であった。エルディア人に伝わる九つの巨人のうち、7つまでを手中に収めたマーレ人は、「始祖の巨人」の力を手に入れようとする。そこで選別された戦士たちの中に、まだ幼いライナーアニベルトルトの姿があった。

 

【そして24巻へ]

やがてパラディへと向かった少年たち。それぞれに巨人の力を宿しながらも、長旅の中温存するうちに、仲間の一人がウォール外の巨人の餌食となり、九死に一生を得てウォールマリアへとたどり着く。こうして、あの惨劇の日がやってきた。それは外の大人たちによって仕組まれたというより、のっぴきなく追い込まれたライナーたちの死中に窮余の策であったのだ…

 

物語のスタートから、ここまでの裏設定を考えていたとしたらその構想力や恐るべしである。

 

かくして、一気に『進撃の巨人』の世界観が変容してしまう。始まりにおいては、わけのわからない巨人の襲来という不条理との戦いに見えたが、今や巨人の力を兵器として活用して、民族間の戦いに勝利しようとするマーレ人とエレディア人との、将棋のような戦いへと変化するのであった。
 

マーレ人も、ガビピークコルトら少年少女を動員しての、新しい世代の巨人の養成に余念がなかった。というのも9つの巨人の力を得た者は、13年しか生きられないという呪いがあると信じられていたのだ。

 

九つの巨人のうち、「顎(あぎと)の巨人」「鎧の巨人」、「獣の巨人」、「車力の巨人」の力を手にするマーレ人。そして、今は自分たちのもとにない「進撃の巨人」、「超大型巨人」、「女型の巨人」、「始祖の巨人」はエレディア人の元にあると彼らは考えていた。

 

では、残った一つの巨人はどこにいるのか?

 

最後の一体「戦鎚の巨人」が、そしてその力を有すると考えられるタイバー家がここで登場することとなる。

 

ただ、巨人が兵器であるというだけで、いずれの側も、家族、幼い子供や老人がいる二つの世界の衝突となってしまった『進撃の巨人』。このままでは、次に来るのはエルディア人とマーレ人の血で血を洗う全面戦争である。

 

まもなくクライマックスを迎える物語に、一体どのような着地点が可能なのだろうか。

 

鍵を握るのはタイバー家?巨人候補の子どもたち?それとも、傷痍軍人に扮してマーレの内深く潜入したあの男だろうか?

 

関連ページ:

諌山創『進撃の巨人 20』 
諌山創『進撃の巨人 19』 
諌山創『進撃の巨人 15』
諌山創『進撃の巨人 13』
諌山創『進撃の巨人 12』

 

 

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