つぶやきコミューン

立場なきラディカリズム、ツイッターと書物とアートと音楽とリアルをつなぐ幻想の共同体
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田中芳樹・荒川弘『アルスラーン戦記 6』

JUGEMテーマ:自分が読んだ本 文中敬称略

 

 Kindle版

 

古代ペルシアをモデルに、壮大なスケールで、敵国と結託した逆臣によって国を追われた王子が、国家の再興をはかる、田中芳樹原作、荒川弘漫画の歴史ファンタジー『アルスラーン戦記』もいよいよ佳境に入る。舞台をペシャワールに移しながら、宿敵ヒルメスアルスラーンは遭遇するのだ。

 

これまでダリューンナルサスら数人の臣下のみを引き連れての孤軍奮闘の戦いであったアルスラーン一行だが、目前のペシャワールにたどりつくことができるなら、そこで双刀将軍キシュワード率いる多くのパルス兵を味方につけることができるはずであった。

 

しかし、だがアルスラーンと合流する前に、ナルサスとゾット族の族長の娘アルフレードは、ヒルメスと遭遇してしまう。

 

自らの正体を明かしナルサスに自軍への帰属を促すヒルメス、そしてそれを拒むナルサス。交渉の行方は?

 

追手を振り払い何とかペシャワールにたどり着いたアルスラーン一行だが、そこにもいくつもの不穏な影がつきまとう。

 

アルスラーンの出生の秘密を知る老臣バフマンは、アルスラーンとの再会に苦悩の表情を示す。いったん公になれば、アルスラーンの正当性が危うくなりかねない秘密とは一体?

 

そして、忍び込んだヒルメスとアルスラーンが刃をまじえる夜がやってくる。

 

剣の技術ではヒルメスに劣るアルスラーン、絶対絶命のピンチである。

 

たとえ臣下がかけつけたとしても、ヒルメスの正体が明らかにされるとき、アルスラーンの権力の座はがらがらと音を立てて崩れ去ることだろう。

 

パルスの王位を継ぐのは果たして正当な血筋の暴君なのか、それともその正当性に疑惑が抱かれながらも、優れた臣下をひきつけてやまないアルスラーンなのか。雌雄を決する時である。

 

はじめて顔を合わせたアルフレードも、アルスラーンの人柄にひかれ、再会したキシュワードもアルスラーンの変化ぶりに驚く。

 

……ナルサスめ、何をした

心根はお優しいまま…

だが 王宮にいた頃の殿下とは 中身が まるで違う!

 

信頼できるのは少数の部下のみ、手ごわい外敵や周囲の不信感を前に、その生来の優しさ、人徳を備えた少年王子は果たして王になることができるだろうか。

 

関連ページ:

田中芳樹・荒川弘『アルスラーン戦記 5』
田中芳樹・荒川弘『アルスラーン戦記 3』
田中芳樹・荒川弘『アルスラーン戦記 2』
田中芳樹・荒川弘『アルスラーン戦記 1』

 

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