つぶやきコミューン

立場なきラディカリズム、ツイッターと書物とアートと音楽とリアルをつなぐ幻想の共同体
<< March 2024 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
 
ARCHIVES
RECENT COMMENT
@kamiyamasahiko
MOBILE
qrcode
PROFILE
無料ブログ作成サービス JUGEM
 
甲斐谷忍『無敵の人 3』

JUGEMテーマ:自分が読んだ本 文中敬称略

 

 

甲斐谷忍『無敵の人』は、感情を失った少年「M」こと邑田瑞樹が麻雀界でその無敵伝説を続ける麻雀コミック。

 

ネット麻雀「雀仙」の最高段位「雀仙位」8人によるトーナメントでMの前に立ちはだかるのは、Aブロックでは「GTB」、Bブロック出場者の中では「トーカン」こと藤岡環

 

かつてGTBが別の名前で雀仙に出ていたことに気づき、GTBの「癖(へき)」を見抜き優位に立ったMだが、脳科学を駆使し、相手の無意識の反応から持ち牌を見抜くというトーカンと比べると、驚異的な暗記力で相手の捨て牌から手の内を見抜くというMのやり方は、早い勝負になった場合、不利は免れなかった。

 

GTBとの対決によってMの支持率は一気に跳ね上がるが、前門の虎のGTBだけでなく、後門の狼のトーカンを斥け、トーナメントに優勝しない限り、Mは雀仙で麻雀をできなくなり、Mの唯一の友人園川順平も会社をクビになるとトーナメントを主催する「ブイライン」社長の北条は当初の条件にこだわり続ける。

 

一計を案じてトーカンのデータを取ろうとする順平だが、果たしてうまくゆくか。

 

そして、ついに最強を決める日がやってきた。最後に勝ち残るのは?

 

GTBとの対戦の後、そのブログへの書き込みからこのブログの主に会いたいと思ったMの真意とは?

 

失われたMの心を取り戻すためのMと順平の戦いは続く。前半のような汚いやり方の敵との戦いではなく、真の実力勝負の戦いに火花が散る。すでに、作者甲斐谷忍によって4巻で終了することが予告されており、密度の濃い短期決戦型コミックは、いよいよクライマックスに達するのである。

 

関連ページ:

『無敵の人 2』
『無敵の人 1』 

コメント
コメントする









 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
 

(C) 2024 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.