つぶやきコミューン

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松井優征『暗殺教室 21』

JUGEMテーマ:自分が読んだ本  文中敬称略

 

 

二つある「あとがき」の,如∈郤埔尚耆ダは書いている。

 

第1話の2・3ページが最初に思い浮かんだとき、

即座にその話の結末が、大きな悲しさを

伴うものになると気がつきました。

 

それと同時に、この話を真っ直ぐに、バランス良く、

目を逸らさずに描き切る事が出来たら、

多くの人の心に生きる作品になるかもしれない、とも。

 

殺せんせーがいなくなった後も、『暗殺教室』の物語は続く。少年ジャンプ連載にして3話分。「涙の時間」「去りゆく時間」「殺しの時間」。そこは正式に3年E組の生徒たちが椚が丘学園を卒業するまでの後日談と、7年後の生徒たちを描くいい話の連続で、殺せんせーの空白を埋めようとするのである。

 

いくつかの手法がある。

 〇間差攻撃(写真やビデオ、本などを使えば、後から本人の情報をいくらでも追加できる)

◆]族髻弊錣い終わることでそれまでの敵対関係も解消する)

 伝承(失われた者の技術や精神を継ぐ者が現れる)

 

しかし、どんなに美しいエピソードを連ねようと、埋まらない。というのも、殺せんせーは究極の陽のキャラクターであり、あの毎日がお祭り気分の学園生活は二度と戻らないのである。

 

いずれにせよ、この21巻を後日談だけで埋めることには無理がある。そこで登場するのが、スピンオフ企画である。殺せんせーには、通いつけのスナックがあり、そこは目の不自由な母親と潮田渚似の娘が切り盛りしている。実は、その店は殺せんせーをつけ狙う殺し屋たちのたまり場だったのだが、そこに殺せんせーが押しかけてきたという設定である。

 

殺し屋たちが突き止めた殺せんせーのアジトの内部も初公開されるし、殺せんせーが、店に押しかけてきた借金取りを殺し屋たちととともにやっつける話が85ページにわたって続いて、ディナーの後のデザートのような位置づけで、それなりに楽しめるのが「自宅の時間」「居酒屋の時間」『素性の時間」「ありがとうの時間」の4話分である。

 

残ったページを埋めるのは、「東京デパート戦争体験記」という『暗殺教室』連載開始前に描かれた読み切りである。絵のタッチはそれほど変わるものではないが、ストーリーのシンプルさ、わかりやすさ、普遍性において『暗殺教室』には遠く及ばない。この企画の連載がボツになって本当によかったと思う。

 

殺せんせーの言葉の中には、究極の人生の教えがあったりするが、この言葉は今を生きる誰にもあてはまる名言だと思う。

 

理不尽な事が世の中にあるのは当たり前

それを恨んだり諦めているヒマがあったら…

楽しんで理不尽と戦おう

 

ありがとう、殺せんせー。

 

関連ページ:

松井優征『暗殺教室 20』 
松井優征『暗殺教室 19』
松井優征『暗殺教室 18』
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