つぶやきコミューン

立場なきラディカリズム、ツイッターと書物とアートと音楽とリアルをつなぐ幻想の共同体
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今月買った本(2020年1月)

 文中敬称略

 

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1月30日

 

大童澄瞳『映像研には手を出すな! 5』Kindle版

NHKでアニメ放映中の原作コミック。芝浜高校の未開拓エリアにそびえ立つ時計塔。地下水道を探検する中で、映像研のメンバーがたどり着いた秘密とは?芝浜高校は、ソラリスの海のように、人間の思念に合わせて、どんどんそれまでの地図になかった場所が生まれてくるみたいで、わくわくドキドキの連続です。

 

小林有吾『アオアシ 19』Kindle版

プレミアリーグでエスペリオンが当たった船橋学院の反撃は、青井葦人をターゲットにしたものでした。その手中にはまり翻弄される葦人。リーグ得点王トリポネの卓越したフィジカルを引き出した船橋学園の底力の秘密が明らかにされます。

 

 

ドゥルーズ=ガタリ、(訳)宇野邦一『アンチ・オイディプス 資本主義と分裂症 合本版』(河出文庫)Kinclle版

第6回 チチカカコヘ  6社編集長が本気で推す「学び直しの教養」フェア(1/30まで)の一環で、入手しやすくなっていたので、電子版を購入。症例を家族の三角形へと閉じ込めてしまう精神分析のフロイト主義批判の本ですが、同時に資本主義がすべてを脱コード化する世界に、ラディカルなビジョンを与えるマニフェストの本でもありました。フランス語の原書で読んだきりで、日本語では一度も読んだことがありませんでした。

 

エトムント・フッサール、(訳)谷徹『内的時間意識の現象学』(ちくま学芸文庫)Kindle版

同じセールで、やはり手ごろな値段となっていたので、Kindle版を購入。現象学の創始者フッサールの名を一躍高らしめ、サルトルなど多くの人びとに影響を与えた名著です。私たちの意識に現れる時間のあり方を、内的に解明し、時間とは何か、意識とはどのようなものかという問いにフッサールは肉薄します。

 

 

1月25日

 

24日午後Amazonでまとめて注文しておいた5冊が翌朝には到着。激早です。

 

ドミニク・チェン『未来をつくる言葉 わかりあえなさをつくるために』(新潮社)

気鋭の情報学者の最新刊。自らのおいたちや吃音という障害から始めて現在に至るまでの仕事を通して、言葉とAIやデジタルの表現、そして新たな世界との関わりを提示してくれる、ひらめきに満ちた書物です。「21世紀のセンス・オブ・ワンダー」と言えるかもしれません。

 

マルクス・ガブリエル『新実存主義』(岩波新書)

『世界はなぜ存在しないのか』の哲学者マルクス・ガブリエルの新刊ですが、単著ではなく、異なるエリアの4人の論客との対論を含んでいます。ガブリエルは、心の問題を脳に還元しようとする自然主義的世界観に抗し、精神の自由を語る新たな実存主義を創生することを企てます。原題は“NEO-EXISTENTIIALISM How to Conceive of the Human Mind after Naturalism's Failure(真実存主義 自然主義の失敗の後、いかに人間の心を考えるか)”となっています。

 

J・ウォーリー・ヒギンズ『続 秘蔵カラー写真で味わう 60年前の東京・日本』(光文社新書)

1年ほど前に出て、大きなインパクトを与えた『秘蔵カラー写真で味わう 60年前の東京・日本』の続編。前著の公表を受けて、写真もヒギンズ氏の解説も大幅にパワーアップ。なんと510ページに544枚のカラー写真が収録されています。ただ老眼など字や写真が新書サイズでは小さくてきついという人は、拡大できる電子版がお勧めです。

 

中田考、内田樹、えらいてんちょう『しょぼい生活革命』(晶文社)

思想家の内田樹とえらいてんちょうこと矢内東紀の対談で、司会を中田考が務めています。まるで異なるキャリア、世代の複眼的思考によって、従来の固定観念と決別し、身近な生活の革命から始めて、来るべき世界のビジョンまで見晴らすことのできる視野の広い本です。

古谷経衡 『愛国商売』(小学館)

ネトウヨ的な言論にいったん身を投じたものの、余りのひどさに足を洗い、オーソドックスな保守論客を自認する古谷経衡初の小説です。品川大学、恵比寿大学、赤羽大学や経産新聞、朝陽新聞、JHKなどそれなりにモデルのある人物や団体の名前や細かな設定がも楽しく、詳細な地図までついていてシリアスな話題を、実態を知りながらエンタメとして楽しめる一冊となっています。

 

 

1月20日

 

柄谷行人『柄谷行人講演集成 1995-2015 思想的地震』Kindle版 

評論家柄谷行人の20年間にわたる講演を集めたもの。難解さで知られる柄谷ですが、講演ともなれば一般の人にもわかりやすい言葉を選んでおり、また時代ごとの関心の移り変わりを知ることもできるなど、柄谷行人の入門書としてももってこいの一冊です。

 

1月19日

 

平川哲弘『ヒマワリ』9、10 Kindle版

少年のアイドルグループがデビューするまでを描いた平川哲弘のコミック。いつの間にか完結していたのであわてて買いました。多央の幼なじみの克樹がご法度の暴力沙汰へと持ち込もうとし、蓮が解決に回ろうとして、ミイラ取りがミイラになってしまいます。はたして、全員そろってのデビューは可能なのか。

 

1月18日

 

迫稔雄『バトゥーキ 6』Kindle版

ブラジル生まれの格闘技カポエイラの魅力に取りつかれた少女が、南米で富を築いた父親の財産を受け継ぐために、最強の座を目指す物語。一里の次のターゲットは、半グレ組織悪郡連合の頭悪軍鉄馬(おぐんてつま)。けれども、その取り巻きの半端ない強さを前に、一里を守る仲間たちも一人一人と倒れてゆきます。はたして、一里に勝算はあるのか。

 

1月17日

 

第6回 チチカカコヘ  6社編集長が本気で推す「学び直しの教養」フェア(1/30まで) で、ふだんはほとんど安くならないフーコーやドゥルーズ本人の著作が安くなっていたので、Kindle版で購入。紙の文庫版は字が小さいので、Kindle版の方が断然読みやすいです。

 

ミシェル・フーコー『言説の領界』Kindle版

1970年に行われたコレージュ・ド・フランスの開講講義。制度の中に入り込み、語ることのへの両義的な態度を、絶妙なレトリックで表現しながら、知への意志や、作者とは何か、などフーコーの主要概念を解説しています。学生時代単行本で読んだ時は、楽々と読み飛ばせた本が、ずっしり重い内容に思われるのは、自分が退化したのか進歩したのかよくわかりません。

 

ミシェル・フーコー『知の考古学』Kindle版

フーコーが、自らの歴史的なアプローチを、方法論的に解説した画期的な書物で、日本を含む現代思想に大きな影響を与えました。文献を、真理を読み解くためのドキュメントとするのではなく、それ自体がそれぞれの時代の考えうるもの、表現可能なものの指標たりうる記念碑(モニュメント)として扱うのが、彼の言う考古学(アルケオロジー)なのです。

 

ジル・ドゥルーズ『記号と事件 一九七二ー一九九〇の対話』Kindle版

二十年近くにわたって行われたドゥルーズへのインタビューなどを集めたもの。その時期その時期の自作を解説したり、フーコーの哲学を死に際して総括したりと、ライブ感覚あふれるやり取りから、ドゥルーズ哲学の息吹をヴィヴィッドに感じることができる価値ある一冊です。

 

1月17日は何百というコミックが一斉に発売になりました。その中から数冊をピックアップ。

 

春場ネギ『五等分の花嫁 12』Kindle版

家庭教師を行う上杉風太郎といつしか彼に惹かれてしまう中野家の五人姉妹とのラブコメ。学園祭も終わろうとするころ、風太郎の意中の人が誰であるかはっきりさせると宣告。その直前に、姉妹たちの猛烈なアプローチが行われ、最後のページではいよいよ…

 

猪ノ谷言葉『ランウェイで笑って 14』Kindle版

ファッションデザイナーを目指す都村育人と158センチの身長でパリコレのモデルをめざす藤戸千雪を主人公にしたパラレルストーリー。大物スタイリスト照美に認められないとその先はない。ついに育人と千雪のコラボが実現します。その鍵となるのは、一つのバッグでした。

 

畑健二郎『トニカクカワイイ 9』Kindle版

交通事故のその場で出会って、プロポーズ、数年後約束を守って押しかけ女房的に結ばれた由崎星空(なさ)と司の若夫婦を主人公とした純情ラブコメです。これまで中高生みたいに抑制的であった二人ですが、星空の行動もしだいにエスカレートしてタブーの壁を一つまた一つと超え、ハラハラドキドキの連続です。

 

大今良時『不滅のあなたに 12』Kindle版

不死の生命を持ち、出会った人や生き物の形を再現できるフシを主人公としたファンタジーコミック。無限に増殖する奇怪な生物ノッカーとの長い戦いの果てに人の姿を奪われてしまったフシに復活の目はあるのか。思案の果てにボンが考え出した起死回生策とは。この巻で「前世編」は終わり、次巻からは現代社会が舞台となります。どんな人々が登場し、どんな物語になるのか、予測不可能な分、今から楽しみです。

 

 

1月16日

 

安冨歩『もう「東大話法」にはだまされない 「立場主義」エリートの欺瞞を見抜く』Kindle版

社会・政治関連本フェア(〜1/23)の対象で手ごろな価格となっていたので購入。安冨歩の主要キーワードである「東大話法」と「立場主義」とは一体何か?「東大話法」と言っても、必ずしも東大関係者に限らず広く使われる、自己弁護と責任逃れを行いながら、自らの立場を守るための、ある種の話し方のことです。

 

佐藤礼子『イタリアで一番おいしい家庭料理 シチリアのおうちレシピ』Kindle版

この日までのレシピ本フェアで200円均一だったので購入。(材料さえそろえば)様々なシチリア料理を自宅でも再現できるレシピ集で、ふだんとは違った献立を考える時のヒントとなります。イタリア、フランス、スペインの地中海沿いのエリアは、北の内陸部と比べると断然料理はおいしく、シチリア料理もその例外ではありません。

 

 

1月14日

 

入江亜季『北北西に雲と往け 4』Kindle版

アイスランドをめぐる若い探偵御山慧(みやまけい)の冒険物語。慧とリリアの謎めいた関係に変化が生じます。どちらも好意を素直には表現できない様子。他方、慧を慕って日本からやってきた三知嵩(みちたか)の殺人への疑惑は深まるばかり。

 

 

1月12日

 

島田虎之介『ロボ・サピエンス前史』上、下 Kindle版

 

いつかまとめて読もうと思ってAmazonの買い物カゴに入れていたら、紙の本が売り切れになってしまったので、Kindle版で購入。長寿化し、人間の寿命をはるかに超えて使命を果たし続けるAIの視点から、人間社会の変質と時間、AIのアイデンティティの問題などを問いかけるSF漫画の名著です。

 

 

1月11日

 

Kindleの社会・政治関連本フェア(1/10〜1/23)より2冊購入。

 

伊藤亜沙『目の見えないアスリートの身体論 なぜ視覚なしでプレイできるのか』(潮出版)Kindle版

ベストセラー『目の見えない人は世界をどう見ているのか』のいわば姉妹編となる著作です。サッカー、水泳、陸上競技など、目の見えないトップアスリートへのインタビューを中心に、全く異なる競技への変化や、空間をいかに把握し、ボールや他の競技者の動きをいかに捉え、自分の身体を動かしてゆくのかなど、想像ではとらえきれない世界を、内側から解説した本です。

 

島田裕巳『日本人はなぜ神社にもお寺にも行くのか』(双葉社)Kindle版

一見、日本人の宗教観をわかりやすく解説しただけの本に見えますが、本書に含まれた情報は膨大です。神社とお寺の系列、建築様式、格式、成立の歴史、神仏習合の歴史、明治以降の神仏分離の影響など、日本文化全体を貫く二つの大きな流れの全体が細かく解説され、なるほどと思わせる内容になっています。神社と寺院の基礎データを押さえる上でも重宝な良書です。

 

 

1月10日

 

小玉ユキ『青の花 器の森 4』Kindle版

焼き物の町波佐見を舞台としたラブストーリー。青子のかつての恋人亮平との再会。龍生がその場に立ち会うことで、一気に物語は加速してゆきます。相手を想う気持ちの高まりが、焼き物の美と融合する神巻的な展開です。

 

Kindle1月の月替わりセールより2冊人文系の本を購入。ビジネス・自己啓発書だけでなく、こういう学術本のタイトルが増えてきたのはありがたい限りです。

 

マルセル・モース『贈与論』(ちくま学芸文庫)Kindle版

千葉雅也の小説『デッドライン』にも登場する社会学の歴史的名著。ポトラッチなど様々な社会の習俗の研究から、単なる経済原理に還元できない贈与交換のシステムが内在することを示し、レヴィ=ストロースやバタイユなど現代思想にも大きな影響を与えました。

 

向井雅明『ラカン入門』(ちくま学芸文庫)Kindle版

構造主義の中でもとりわけ難解とされる精神分析学の大家ジャック・ラカンのわかりやすい入門書です。前期・中期・後期に分けながら、象徴界や想像界、対象aなど、基本概念を解説しながら、ラカンの歩みをたどってゆきます。

 

1月9日

 

年末年始セールで手ごろだったので購入した『超訳 ニーチェの言葉』の白取春彦の2冊。哲学や宗教の知識の空白部分を埋めるのに重宝しています。

 

白取春彦『哲学しようよ!』Kindle版

哲学の入門書はさまざまなスタイルが可能です。これは、Q&A形式で、古今東西の哲学者が答えるというもの。一体誰が答えるのかわからない闇鍋的なスリルがあり、さまざまな哲学者のエッセンスに短時間で接することができる本です。

 

白取春彦『この一冊で「キリスト教」がわかる! 誕生・発展の歴史から世界に与えた影響まで』Kindle版

キリスト教関連の本は、原典に接するばかりで、歴史的に全体を概観する機会は少なかったので、特に本人のテキストがないような時代の記述は、それまでの断片的な知識を整理するのに役立つほか、いろいろな発見があります。

 

 

1月7日

 

東浩紀編『ゲンロン9  第一期終刊号』Kindle版

ゲンロンのバックナンバーがこの日まで半額になっていたので購入しました。目玉は、ロシア特集補遺の五木寛之を含めた座談会でしょうか。

 

かっぴー、nifuni『左ききのエレン 11』Kindle版

アーティストをめざすも挫折し広告代理店で働くことになった朝倉光一と、世界を舞台にアーティストの道をひた走る山岸エレンを交互に描くパラレルストーリー。原作は大体読んでいるものの、このリメイク版は6巻まで買ったあと、しばらく読んでいませんでした。今回買ったのは、表紙の絵の構図がよく、カッコよく描けていたからです。

 

1月6日

 

甲斐谷忍『新・信長公記〜ノブナガくんと私〜 3』Kindle版

名だたる戦国武将たちのクローンが集結した高校の中でトップを取るのは誰か。ターゲットに指名された秀吉は腕っぷしにはまるで自信がなく、群がる競争相手を知恵だけでいかに倒すことができるのか。そこで登場するのが、伊達政宗でした。

 

1月5日

 

米澤穂信『本と鍵の季節』(集英社)

高校の二人の図書委員が、持ち込まれた事件を解決するという6編からなるミステリ。一見古典部シリーズのような設定ですが、目指すところはどうやら異なりそうです。

 

斉藤孝『読書する人だけがたどり着ける場所』(SB新書)

斉藤孝による読書の効能本。ある程度、結論は読めていても、途中紹介される本や、ロジックの柱など知りたいことは数多くあります。

 

 

1月4日

 

入不二基義『シリーズ・哲学のエッセンス ウィトゲンシュタイン 「私」は消去できるか』Kindle版

1月の月替わりセールの対象本。ウィトゲンシュタインの哲学における「私」の消去の問題一点に絞った研究書です。ウィトゲンシュタインは生涯を通じて「私」の消去を試みた哲学者でした。それは「私」というものがあまりに強力であるがゆえに、「私」は消え去り見えなくなるべき存在と彼が考えたからです。

 

遠藤達哉『SPY×FAMILY 3』Kindle版

それぞれの使命や思惑のため、赤の他人の3人が家族に偽装する物語。父親役のロイドはスパイ、母親役のヨルは殺し屋、そして娘役のアーニャは超能力者。それぞれが相手の素性も知らないままに家族を演じるうちに、いつしかゴッコはゴッコでなくなる笑いと涙の物語です。この3巻ではヨルの弟ユーリが、姉の結婚相手の品定めにフォージャー家に乗り込んでくるところから始まります。しかして、その正体は?!

 

白井カイウ、出水ぽすか『約束のネバーランド 17』Kindle版

鬼の食料となるために施設で育てられた子どもたちが、施設を脱出し、鬼たちと戦いながら、自由を獲得する物語です。鬼たちの殲滅をめざすノーマンと、鬼との和解を目指すエマの間の意見の対立は、行く先々で問題となります。けれども、ノーマンは実は鬼の一味と通じていて…さらに謎が深まる展開です。

 

 

1月3日

 

鍋倉夫『リボーンの棋士 5』Kindle版

奨励会に在籍しながら、4段への昇級がかなわず年齢制限で、棋士の道を断念した安住を主人公とした物語。アルバイトを続けながらなんとかアマ竜皇となった安住を待っていたのはバイト先からの戦力外通告でした。そして、プロとの対戦切符を手に入れた安住の前に立ちはだかるのはかつての師匠、伊達7段でした。

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