つぶやきコミューン

立場なきラディカリズム、ツイッターと書物とアートと音楽とリアルをつなぐ幻想の共同体
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今月買った本(2018年8月)8月31日更新

文中敬称略

 

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2018年5月   2018年6月   2018年7月   2018年8月 2018年9月

 

8月30日

 

結局、早川の科学書のセールで追加購入したのは、次の二点でした。

 

ジム・ホルト『世界はなぜ「ある」のか?』Kindle版

ライプニツ以来の存在の謎に、著名な哲学者、物理学者、神学者、文学者との対話を重ねながら、謎の核心に迫ってゆく本です。

 

アミールDアクセル『「無限」に魅入られた天才数学者たち』Kindle版

無限ははたして数なのか、モノなのか。無限をモノとして扱い、異端視された数学者カントールとそれに続く数学者たちの群像を描く数学史物語です。

 

 

8月29日

 

早川の科学書のセール(〜8/30)は、科学書の名著やベストセラーが激安で、思わず47タイトルすべてポチりたくなります。予算枠と相談しながらとりあえず以下の7冊を購入。もう4冊程度追加購入を検討中。今は時間がないので解説は割愛します。

 

オリバー・サックス『火星の人類学者』『妻を帽子とまちがえた男』『音楽嗜好症』『色のない島へ』Kindle版

コンラート・ローレンツ『ソロモンの指環』Kindle版

リチャード・ドーキンス『進化とは何か ドーキンス博士の特別講義』Kindle版

ダンカン・ワッツ『偶然の科学』Kindle版

 

 

8月28日

 

山村竜也『真田幸村と十勇士 猿飛佐助/霧隠才蔵/三好清海入道/三好為三入道/由利鎌之助/穴山小助/海野六郎/望月六郎/筧十蔵/根津甚八』 (幻冬舎新書)Kindle版

幻冬舎の199円セール(〜8/30)のタイトルの一つです。実際の真田家の歴史と、フィクションの真田十勇士のキャラクター紹介を並記してあり。史実とフィクションがごっちゃにならずに整理できる重宝な本です。十勇士のうち八人までは江戸時代の創作で、残りの二人が明治以降の創作とか、真田家の忍者はみんな甲賀だと思っていたら、佐助は甲賀で才蔵は伊賀だったなど興味深いネタ多数です。

 

8月27日

 

たかぎ七彦『アンゴルモア 元寇合戦記 10』Kindle版

1274年の文永の役、対馬での戦いを描きます。多勢に無勢のモンゴル軍を前に、阿鼻叫喚の地獄が展開します。冒頭からこれまでなかったようなR18的表現も多用されます。その中で、水中に落ちた朽井迅三郎は、そして輝日姫の運命は?最終回となっていますが、元寇がこれで終わるわけもなく、あくまで対馬編最終回で、次は博多編へと続きます。

 

8月25日

 

荒木健太郎『雲を愛する技術』(光文社新書)Kindle版

すでに紙版を購入し、レビューも書いた本の電子版が600円と新書フェア(〜9/6)で安くなったので購入。電子版には、いつでも持ち運べてかさばらない、マーカー機能が使える以外にも、いくつかのメリットがあります。紙版の場合には写真は1ページに数枚まとまっているものが、電子版の場合には本文の該当箇所に合わせる形で、一枚ずつ大きく表示できます。またPC、タブレットやスマホでは、透過光で表示されるので、紙の印刷よりも写真がずっと鮮やかで美しく見えます。

p109の「多毛積乱雲」の画像比較(タブレットは10インチのFire HD10)。露出がタブレットに合ってしまったので、紙の方ももう少し明るく鮮やかですが、歴然とした違いがあるのは確かです。

 

8月24日

 

この日Amazonから到着した本。ここ一ヶ月に出た新刊です。

 

田崎健太『真説・佐山サトル』(集英社インターナショナル)2018/07/26

初代タイガーマスク佐山聡の波乱に満ちた格闘技人生をたどる渾身のドキュメンタリー。新日本プロレスからUWFへ、そしてシューティング、 掣圏道へ。あまりに理想が先を行きすぎて、誰もその言動の真意を理解できなかった不世出の天才の謎を解き明かします。

 

谷本真由美『世界でバカにされる日本人』(ワニブックス[PLUS] 新書)2018/08/22

TVの「日本スゴイ」番組は見ていて恥ずかしくなります。非常にトリビアな事柄をとりあげて、外国人に褒めてもらおうとする根性の卑しさ。結局は、自信のなさの裏返しでしかないからです。敵を知り、己を知れば百戦危うからずと言います。少数派の親日家ではなく、大多数の外国人の意見をイギリスを拠点にしながら世界を旅するめいろまこと、谷本真由美が明らかにします。

 

柴崎友香『きょうのできごと、十年後』(河出文庫)2018/08/04

柴崎友香の『きょうのできごと』を、映画化した行定勲監督のリクエストに応え、その十年後を書いた作品。ところで、『きょうのできごと』は何年か前に読んだけれども、まるでストーリーを覚えていないのです。ストーリーそのものよりも、会話や文章の流れの方に魅力があり、そちらに気をとられていたからかもしれません。

 

ヤマザキマリ『テルマエ・ロマエ 』1、2巻 Kindle版

紙の本を全巻買って読んだものの手元にもうありません。23日までのセールのはずでしたが、この日の朝はまだ108円のセール価格だったので、駆け込み的に購入しました。『プリニウス』の進化した絵から見ると、『テルマエ』の絵は拙く見えるのでしょうか。

 

8月20日

 

フランス・ヨハンソン『成功は”ランダム”にやってくる!チャンスの瞬間「クリック・モーメント」のつかみ方』(CCCメディアハウス)Kindle版

Kindle日替わりセールの対象になっていたので購入。努力だけではどうにもつかめないチャンスを高めるのにどうすればよいのか。アメリカのビジネス書は、日本のビジネス書と異なり、用例を数多く並べ長々とデータを提示し、ロジックが見えにくいきらいがありますね。

 

8月19日

 

佐々木俊尚、小林希『多拠点生活のススメ』(幻冬舎 plus+)

東京、軽井沢、福井を拠点とした作家佐々木俊尚が、同じく東京、瀬戸内海の島、海外を拠点とした生活を送る小林希と、多拠点生活のメリットや知恵、実際にかかる費用などを公開した本。軽井沢は月9千円とか耳寄りな情報も多いけれど、短いのであっという間に読み終わってしまいます。

 

8月18日

 

「幻冬舎のオススメ教養書」のセールでは、Kindle版で以下の本が199円と手ごろだったので購入。

 

中条省平『マンガの教養 読んでおきたい常識・必修の名作100』(幻冬舎新書)Kindle版

独自の視点から、歴代マンガのベスト100を紹介した本です。大学で教壇に立つ著者だけに、文章はわかりやすいですが、古典的名作を除くと、文学的な作品やディープな作品が多いようです。知っている作品の話のツボを再確認したり、知られざる名作の中身を知るにはよい本です。

 

 

大野芳『吉田兼好とは誰だったのか 徒然草の謎』(幻冬舎新書)Kindle版

国語の教科書や入試の常連でありながら、その実正体が謎に包まれた『徒然草』の著者、吉田兼好の真実に迫る本です。

 

白取春彦『超訳 釈迦の言葉』(幻冬舎) Kindle版

ベストセラー『超訳 ニーチェの言葉』の著者が、その後の仏教が説くのとはまったく違った釈迦のオリジナルな教えをわかりやすく紹介した本です。

 

8月17日

 

猪ノ谷言葉『ランウェイで笑って 6』Kindle版

ファッションモデル志望の少女とデザイナー志望の少年の夢へのステップを描く『ランウェイに笑って』。これまで順風満帆に見えた都村育人の未来に暗雲の垂れ込めます。ウィークポイントは入院中の母親と金欠病。そのウィークポイントをつくように、

と若手デザイナーの綾野遠と、長谷川心のマネージャー五十嵐は、それぞれに育人にハードな選択を迫る話を持ちかけます。他方、パリコレへのチャレンジを決意した藤戸千雪は…

 

 

8月16日

 

角幡唯介『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンボー渓谷に挑む』Kindle版

この日まで40%ポイント還元となっていたので、駆け込み的に購入。冒険家角幡唯介のチベット奥地の前人未踏と言われる渓谷へのチャレンジの記録です。開高健ノンフィクション賞受賞作。 

 

板垣巴留『BEASTARS』2〜9 Kindle版

マンガ大賞2018の大賞受賞作。動物ものですが、人間社会の光と闇をそのまま映しています。板垣恵介娘説がささやかれる作者ですが、R18的な描写を少年誌で堂々と行ったり、女性漫画家らしからぬバトルシーンを展開したりと、非凡な才能が全編にあふれる力作です。

 


8月14日

 

荒川三喜夫『ピアノのムシ』6〜10巻 Kindle版

13巻完結記念で1〜10巻まで324円と半額に近い値段だったので、まとめて購入。性格は最悪ながらも、最高の技術を持つ調律師蛭田敦士によるピアノ事件簿的なストーリー。新米ながらもすぐれた耳の持ち主の女性星野小眞(ほしのこま)とからみながら、ピアノのトラブルシューティングを行ってゆきます。一部メーカー名などは創作ですが、電気ピアノ(電子ピアノ以前に作られたハイブリッド)や、家具として作られたテーブルピアノなど見たことのない歴史的ピアノが登場したり、ピアノの内部構造も詳しく解説されるなど蘊蓄が楽しいコミックです。

 

8月13日

 

イリーナ・メジューエワ『ピアノの名曲 聞きどころ 弾きどころ』(講談社現代新書)Kindle版

現役著名ピアニストによるピアノ名曲の解説ですが、音楽評論家による蘊蓄的解説とは異なり、実際に演奏する者の視点に立ち、一曲につき数カ所楽譜を引用しながら、わかりやすい言葉でアナリーゼを加えています。バッハのコールドベルグ変奏曲などは33の変奏すべてに解説があったりと、演奏者にはとても役立つ名曲案内です。

 

 

8月10日(午後)

 

同じ書店で、午前中買い忘れた本を追加購入。

 

ポール・ウェイド『プリズナートレーニング』(CCCメディアハウス)

本囚人のトレーナーが器具のない監獄で練り上げた自重筋トレメニューを詳しく紹介。そのメニューは、腕立てやスクワット、懸垂などの自分の体重だけのトレーニングからなっています。最終的なゴールは、片手での懸垂や片手での倒立腕立てなどで、ボディビルダーを上回る筋力をスマートな体形に収めることを目標にしています。

 

『漫画家本6 あだち充本』(小学館)2018/8/8

『タッチ』で上杉克也が死ぬことははじめから決めていたなど、あだちワールドのさまざまな秘密が語られる20時間インタビューを中心に、全作品の著者による解説を盛り込んだシリーズムック本です。

 

あだち充『MIX 13』(小学館)2018/8/9

『タッチ』で上杉達也の友人であった原田正平が記憶喪失の男として登場。交通事故から音美を救ったよしみで立花家に居候しながらがら記憶を取り戻そうとする中で、喫茶店「南風」など30年間の変化がそれとなく読者に知らされます。

 

 

8月10日(午前)

 

地元の大型書店で以下の本をまとめ買い。

 

関根虎洸『遊郭に泊まる』(新潮社)2018/7/31

北は青森から南は山口まで、絶滅危惧種の遊郭建築の宿に泊まるというコンセプトの写真集です。ふだん写真が撮れない飛田新地の「鯛よし百番」の内外は、その絢爛豪華さで見る者を圧倒します。

 

川上洋一『東京いきもの散歩』(早川書房)2018/6/19

新宿御苑や、葛西臨海公園、目黒の自然教育園など、都心に残された自然の中で生息する多様な生物の紹介した本です。江戸時代から今日に至る場所の変遷も詳しく紹介され、自然観察の穴場スポットを見つけるのによさそうです。

 

筒井康隆『誰にもわかるハイデガー:文学部唯野教授・最終講義』(河出書房新社)

小説『文学部唯野教授』から生まれた、ハイデガーの『存在と時間』の解説書です。本当に誰にでもわかるように雑談をまじえながら平易な言葉で語っています。

 

宿野かほる『はるか』(新潮社)2018/6/22

『ルビンの壺が割れた』の作者によるAIを題材にした恋愛小説です。冒頭は、ボーイミーツガールのジュブナイルナイルな恋愛小説のように見えますが、恋人をAIで再現しようとするとき、何か不気味なことが起こりそうです。

 

柴崎友香『寝ても覚めても 増補改訂版』(河出文庫)2018/6/5

たしか『寝ても覚めても』の文庫本は買って読んだ記憶がある気がするのですが、ツイッター上で流れるストーリーを聞いても、全然記憶にありません。何か別の作品の間違いなのでしょうか、それとも… まあ、表紙も違うし、増補改訂版なのでまあいいか。

 

有働由美子『ウドウロク』(新潮文庫)2018/4/27

NHKを退社したアナウンサーの有働由美子の単行本を文庫化したもの。もっとも、単行本自体の出来事は退社前なので、現在の心境や今後のプランまではカバーできてないようです。

 

本間龍『ブラックボランティア』(角川新書)2018/7/7

四千億以上のスポンサー収入を集めながら、11万人10日間拘束のボランティアを報酬のみならず、経費ゼロで動員しようとする東京オリンピックの搾取構造に、『原発プロパガンダ』などの著書で知られる本間龍が迫ります。

 

 

8月9日

 

諌山創『進撃の巨人 26』Kindle版

いよいよ『進撃の巨人』もクライマックス。敵地に乗り込んだエレンは巨人となり、調査兵団ともども大暴れ。敵味方とも大きな被害をもたらします。最後に行き着く先ははたして? 

 

8月8日

 

フリート横田『東京ノスタルジック百景 失われつつある昭和の風景を探しにKindle版

Kindleの日替わりセール対象となったものですが、単なるレトロスポットの写真集にとどまらず、現地の住民の声を拾ったり、昔の写真を並べたりする中で、場所の歴史が浮かび上がるつくりです。谷根千や佃島のようなより古い下町スポットは取り上げず、浅草地下街や、今川小路や、大塚三業地などニッチで、日常的な場所をセレクトしたのも、よい選択ですね。

 

 

8月7日

 

ONE、村田雄介『ワンパンマン 17』(集英社)

あまりに強すぎて、敵をワンパンチで倒してしまうヒーローワンパンマンことサイタマ。強い敵が出没、それを迎撃する他の強そうなヒーローが惨敗。そこでサイタマが現れ、ワンパンチで倒すという王道パターンもマンネリを感じたのか、あくまでインディー路線を貫くアンチヒーローのガロウとヒーロー軍団の戦い、アンチヒーローを自軍に取り込もうとする怪人協会の三つ巴の様相になり、それが膠着状態に陥ったあたりで、サイタマ登場のパターンに変わってきていますね。

 

8月6日

 

つくしあきひと『メイドインアビス 7』Kindle版

主人公の少女リコは、ひたすら未知の生物の出没する地下の穴に深く、深く潜ってゆきます。くにゃくにゃした生理的に違和感のある生き物とのやりとり、独特の世界を築いた作者のファンタジーの世界は他に比べるものがありません。

 

 

8月5日

 

中田考『みんなちがって、みんなダメ』(KKベストセラーズ)

『君たちはどう生きるか』を読むとバカになる!イスラーム法学の大家にしてラノベ作家の中田考が、新境地に挑む人生論です。センセーショナルな帯文と表紙のミスマッチ的なかわいさが幸いして、中田考の作品としては飛ぶように売れているようです。

 

白井カイウ・出水ぽすか『約束のネバーランド 10』Kindle版

農場から脱出したエマたちは、自分たちを食料とする鬼たちに立ち向かうパルチザンのグループに合流。狩場で、鬼たちを待ち伏せして、奇襲をかける計画がスタート。幸先よくノウマを仕留めたと思ったものの、思わぬ逆襲に遭って、次々に倒れてゆく仲間たち。そんな中、最強の敵レウウィスと対峙したエマは?

 

8月3日

 

小林有吾・上野直彦『アオアシ 13』Kindle版

『アオアシ』は青井葦人を主人公にしたサッカー漫画。「東京シティ・エスペリオン」のユース生となり、Aチームに抜擢され柏大商業戦で試合に投入された葦人が、レベルの違いに苦しみながら、何とかチームに貢献する道を模索する苦闘を描きます。

 

こうの史代『さんさん録 1』Kindle版

『この世界の片隅に』『夕凪の街桜の国』テレビドラマ化記念セールで、108円となっていたので購入しました。『この世界の片隅に』や『夕凪の街桜の国』では、女性の生き方を描いた作者が、妻に先立たれた男の主夫としての奮闘記を描いたもの。妻が残したノートが生きるヒントとなります。

 

8月2日

 

荒木飛呂彦『岸辺露伴は動かない 2』Kindle版

『岸辺露伴は動かない』は、天才漫画家岸辺露伴を主人公とした、『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ的作品。この第二巻は、四編の短編からなり、スピーディなストーリー展開で、読者を引き込む傑作揃いです。

 

8月1日

 

つくしあきひと『スターストリングスより』Kindle版

竹書房のセールで70%OFFとなっていたので購入。『メイドインアビス』のつくしあきひとが2011年に発表した短編作品です。『星の王子さま』のように、宇宙を舞台にした夢のあるファンタジー作品になっています。

 

 

 

 

今月買った本(2018年7月)7月31日更新

文中敬称略

 

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7月31日

 

浦沢直樹『夢印(MUJIRUSHI)』(小学館)

浦沢直樹の最新コミックです。フジオプロの協力のもと、ルーヴル美術館との共同プロジェクトで、世にも奇妙な作品が生まれてしまいました。借金を抱え、妻に逃げられた工場経営者とその娘の前に現れた男は、フランスかぶれのキザな出っ歯の男でした。男が持ちかける美術品をめぐる怪しい話に思わずとびついたことより、二人はフランスへと赴くことになります。『ギャラリーフェイク』的な世界の話ですね。

 

7月29日

 

柴崎友香『公園に行かないか?火曜日に』(新潮社)

柴崎友香の最新小説は11編からなる短編集。アメリカはアイオワ州を拠点とした滞在をテーマにしたもの。しかし、ざっと作品の冒頭を読んでゆくと、具体的な日付や、町の様子、イベントの細かい記述などがあって、克明なアメリカ滞在記のエッセイ集のようにしか見えません。いったい、どんな仕掛けがあるのでしょうか。

 

7月26日

 

千葉雅也『思弁的実在論と現代について』(青土社)

『動き過ぎてはいけない』や『勉強の哲学 来るべきバカのために』の哲学者千葉雅也の対談集。小泉義之、清水高志、いとうせいこう、阿部和重、羽田圭介、大澤真幸など、10本、のべ十三人との対談により、文章よりはわかりやすい話し言葉で、さまざまな分野の知の広がりを楽しむことができる本です。

 

7月24日

 

三田紀房『透明アクセル』2,3 Kindle版

1巻無料で読んだ勢いで購入。三田紀房としては短く3巻完結なのでハードルが低かったです。有名演歌歌手の息子で、広告代理店にコネ入社した青木智也を主人公に、電通と博報堂をもじった二大代理店同士の熾烈な争いがテーマ。女子フィギュアに見切りをつけた山田麻美を、競艇選手に転向させ、大々的に売り出そうとあの手この手を繰り出しながら、周囲を動かす苦労がツボです。

 

7月21日

 

森博嗣『読書の価値』(NHK出版新書)Kindle版

科学者であり作家でもある森博嗣の読書案内。視力4.0であるがためにかえって本を読むのに苦労した幼少期から、作家・大学教授になるまで、なってからの読書や執筆のスタイルが詳しく語られています。

 

7月20日

 

白井聡『国体論 菊と星条旗』(集英社新書)

『永続敗戦論』の著者による一種の続編。「戦後の国体」とは、天皇制というピラミッドの頂点にアメリカを鎮座させるものだった。日本における、戦後の従米隷属の精神構造がいかにして形成されたかを解き明かします。

 

橘玲『読まなくていい本の読書案内:知の最前線を5日間で探検する』(筑摩書房)

あまりに多すぎる読むべき本の攻略のために、まずクリアすべきなのは複雑系、進化論、ゲーム理論、脳科学、功利主義の分野の地の最前線である―――そんな趣旨で書かれた読書案内です。

 

三宅乱丈『イムリ 23』Kindle版

いよいよ、クライマックスに近づく壮大な星間ファンタジー。デュルクとミューバ、二人の主人公がそれぞれに敵方の手におちて、先が見えなくなった戦いの行方はいかに?

 

7月16日

 

多田多恵子、大作晃一『美しき小さな雑草の花図鑑』(山と渓谷社)Kindle版

山と渓谷社の半額セールより購入。よく見かける雑草の美しい花のクローズアップ写真集です。デザイン優先の編集で、花が宝石のようにきれいに見えます。キク科ならキク科の黄色い花を並べて、違いを説明するなど、花の名前を知るのにも重宝します。

 

竹宮惠子『地球(テラ)へ…』1〜3巻 Kindle版

Kindleマンガのまとめ買いセールから購入。はるか未来の地球人類を描く伝説のSFコミックで、超管理社会の中で排除され迫害された、超能力を持つ新人類の戦いを描きます。最近の漫画と比べて、ストーリーの密度が高く、3巻でも非常に読み応えがあります。

 

7月13日

 

山田玲司、バナーイ『CICADA 4』Kindle版  2018/07/12

漫画の内容を現実化できる能力を持った者、シカーダ。第一部の完結編にあたる第4巻では、ついにシカーダの能力を持つ少女ロルカが、当局に操られるシカーダの少年サイファと対決する羽目に。漫画が禁じられた150年後の日本で、コミケを再現させるなど、漫画への愛情が込められた一巻となっています。

 

山本崇一朗『からかい上手の高木さん 9』Kindle版 2018/07/12

この作者は、思春期の少年少女の微妙な表情を描くのが天才的にうまいです。他の漫画家が真似て描いても、着色したりしてもその絶妙な味が消えてしまうのです。9巻は高木さんの顔が赤くなるシーンがツボです。

 

 

7月11日

 

ヤマザキマリ、とり・みき『プリニウス 察(新潮社)

巻頭をカラーで飾るのはローマを襲う空前の大火。岐の人びとは、それをネロのせいだと言い、その疑惑を晴らすために奔走する王妃ポッパイエ。他方、カルタゴからエジプトに向かうプリニウス一行は、ピラミッド内部ででさながらインディジョーンズのような冒険を。砂嵐、毒蛇と鰐を前に、危機一髪の連続。絶体絶命の窮地を救ったのは意外にも…

 

『子供の科学 8月号』(聖文堂新光社) 

スペシャルインタビュー『落合陽一の未来予想図』のほか、体験型付録としてVRゴーグルが付いてきます。VRゴーグルは紙の箱を組み立てて、その中にスマホを入れて、ホームページを読み込みVRを体験するタイプのものです。スペシャルインタビューは子供向けということで、ふりがなや注が付くものの、「評価関数」や「収斂進化」といった言葉が飛び出すレベルの高いものです。

 

西尾維新、大暮維人『化物語 1』Kindle版

西尾維新の物語シリーズの中でも白眉の『化物語』を『エア・ギア』の大暮維人(Oh!great)がコミカライズ。難解な西尾維新の設定が、大暮の細密なタッチでビジュアライズされ格段にわかりやすくなり、ページをめくるだけでスリリングな楽しみがあります。ヒロインの戦場ヶ原ひたぎも、異様に美しく描かれています。

 

 

7月9日

 

松岡圭祐『探偵の探偵』1〜4合本版 Kindle版

Kindleの歴代日替わりセールベストセラーで540円と激安価格のため、購入。『探偵の探偵』は、探偵志望の女子高生を主人公とした物語。華奢な身体つきにわけありの設定が読者をひきこみます。結局、彼女は養成所で鍛えられ、悪徳探偵を追い詰める探偵の探偵となるのでした。

 

 

 

7月8日

 

千葉雅也、マキタスポーツ、入不二基義、佐々木俊尚ほか『21世紀の勉強論』(中央公論新社)Kindle版

『中央公論』2017年11月号の特集記事の書籍化です。千葉雅也ーマキタスポーツ、入不二基義ー今井むつみ、佐々木俊尚ー中原の対談三本が中心ですが、『哲子の部屋』で共演した千葉雅也ーマキタスポーツの対談が読みたくて買いました。千葉の『勉強の哲学』の解説とボケ/ツッコミの現実分析への応用が面白い記事となっています。

 

うめ『南国トムソーヤ』1〜3 Kindle版

3冊33円というセール価格にひかれて買いましたが、『スティーブス』の作者だけに、確かな画力と綿密な取材に基づいた傑作コミックです。日本最南端の島を舞台にした青春物語。都会からやってきたチハルと地元の少年リンドウ、そして都会人の父親と現地人の母親の間に生まれたナミの三人の関係が物語の中心となります。

 

坂口恭平『独立国家のつくりかた』Kindle版

紙で読んだ本を段ボール箱に入れたきり、行方不明なのでKindleで改めて購入。建てない建築家、アーティスト、音楽家、作家、新政府総理と、さまざまな肩書きを持つ坂口恭平の原点的な書物です。人は家を何千万もかけて家を建てないといけないのか、土地を所有しなければ家を建てられないのか。そんな素朴な疑問から、ホームレスの人々の住居を参考に作られたモバイルハウスの哲学などが語られます。

 

 

 

7月4日

 

堀江貴文『これからを稼ごう 仮想通貨と未来のお金の話』(徳間書店)

仮想通貨にかかわる一連の出来事を分析しながら、お金の概念とこれからの社会の変化を解説した教科書的な本です。仮想通貨で荒稼ぎし、億り人になろうといった本だと考えて読むとがっかりするかもしれません。

 

高野秀行『(カラー版)アヘン王国潜入記』(集英社文庫)Kindle版

高野秀行『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)Kindle版

高野秀行『腰痛探検家』(集英社文庫)Kindle版

高野秀行『アジア新聞屋台村』(集英社文庫)Kindle版

Kindleの歴代日替わりセールベストセラーでは7冊の高野秀行本が二百円台でセール対象となっていて、そのうち3冊は購入済みだったので買いそびれた残りすべてを買ってしまいました。最初は、海外での冒険が期待できそうな「アヘン王国」と「ムベンベ」だけにしようと思ったのですが、残り二冊もサンプルを読んだらめちゃ面白かったので、結局追加購入する羽目になりました。どうして高野秀行はこんな風に、他愛もないネタで面白おかしく、読者を引き込むような文章が書けるのか不思議でなりません。

 

7月3日

 

石塚真一『BLUE GIANT SUPREME 5』(小学館)

世界一のジャズプレイヤーを目指し、単身ドイツに渡ったサックス奏者、『BLUE GIANT』の主人公宮本大のその後の活躍を描きます。言葉が不自由な中で、徐々に演奏の場を見つけ、ファンを増やした大。そしてようやく、カルテット結成までこぎつけたものの、バンド名も決まらず、すべて国籍のちがうメンバーの間にはケンカが絶えません。はたしてバンドデビューは成功するのか?そして、空中分解することなく、活動は続けられるのか?

 

7月2日 

 

ジル・ドゥルーズ『意味の論理学(上)』(河出文庫)

ドゥルーズといえばガタリとの共著の『アンチ=オイディプス』や『千のプラトー』が有名ですが、単著でのキャリアの頂点となるのが、この『意味の論理学』と『差異と反復』です。『意味の論理学』は、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』などを題材にしながら、言葉が意味する実体ではなく、言葉から言葉へと連鎖する意味そのものの戯れを明らかにした著作と言えるでしょう。

 

 

7月1日

 

Kindle月替わりセールが入れ替えということで、7月のセール対象品から値ごろ感のある次の2点をとりあえず買いました。

 

丸山宗利『カラー版 昆虫こわい』(幻冬舎新書)Kindle版 499円

『昆虫はすごい』の著者の著作ですが、一種の昆虫の生態図鑑であった『昆虫はすごい』とは異なり、こちらは世界をまたにかけた昆虫採集の旅で、ほとんど高野秀行の冒険旅行のような内容です。宇宙から来た寄生獣としか思えないツノゼミを採集したり、ピラニアを料理したり、猛毒のヤドクガエルに触れてえらい目にあったり、ターザンのようにワニと格闘したりの波乱万丈冒険の旅です。思わず昆虫学者すごい!と叫びたくなる内容です。

 

手塚治虫『鉄腕アトム 別巻1』Kindle版 99円

『鉄腕アトム』完結後の後日譚的な内容が多いです。宇宙人によって再生されたアトムが活躍するなど、トラウマ的なエンディングを和らげる内容になっています。また、「アトム二世」ではあまりに人間に似せすぎて破廉恥な言動に走るなど、田中圭一よりも先に、手塚自らが自作のキャラクターを脱構築しているのも見どころです。さらに、ブラックジャックやビッグXなど、自作キャラを登場させたりと、手塚ファン必見の楽しい内容となっています。

 

今月買った本(2018年6月)6月30日更新

文中敬称略

 

2017年12月 2018年1月  2018年2月  2018年3月  2018年4月 2018年5月 

 

6月29日

 

坂口恭平『家の中で迷子』(新潮社)

坂口恭平の最新小説。家の中にいるはずなのに、迷子になっていつの間にか森の中にいて、いろいろなものに変身し、さまざまな人や物に出会います。いったい、この旅はどこへゆくのでしょうか。ロートレアモンの『マルドロールの歌』に似たところのある、でもずっと平穏な世界の幻想小説です。

 

大今良時『不滅のあなたへ 7』Kindle版

こちらも変身譚です。不死の命を持ち、死に分かれた人や動物たちの姿に変身できる力を持ったフシノッカーと呼ばれる怪物との戦いで大切な人たちを失ったフシは、誰にも会わないで何十年もの間、魚など海の生物に変身しながら過ごすのだった。だが、彼を訪ねる者があった。かつて知り合った人たちの子孫だった。彼を利用しようとする人たちの欲望の中に再びフシはのみこまれてゆく…

 

6月25日

 

石塚真一『BIG GIANT SUPREME 』1〜4 Kindle版

宮本大を主人公としたジャズ漫画『BIG GIANT』の海外編。一人ドイツに飛んだ大が、言葉もろくに通じない中で、何とかジャズのサックスプレーヤーとして活動の地盤を固めようと奮闘するさまを描きます。最初一人ぼっちだった大にしだいに支持者が現れ、さらに一緒にバンドを組む仲間が出会い、自分たちの音楽の世界をつくりあげる、エキサイティングな展開です。

 

山田玲司、バナーイ『CICADA』2,3 Kindle版

漫画が禁止された未来の日本が舞台。人々は地下組織をつくり、密かに漫画を隠し持ち、回し読みします。漫画の中身を現実に変えてしまうことができる能力をもった者CICADA(シカーダ)の少女ロルカと出会った焚書官のレムは、いつしか漫画の魅力にとりつかれ、ロルカを守ろうとしますが、治安維持省の機関「シロワシ」の高官であるロルカの姉ニケは二人を引き裂こうとします。『うる星やつら』『バビル二世』『ちびまる子ちゃん」『君に届け』『三つ目がとおる』など、作中で有名な漫画が登場するのが最大の見どころです。

 

 

6月18日

 

 

新川直司『さよなら私のクラマ― 6』(講談社)

高校女子サッカーを扱った青春漫画。6巻では、埼玉県で快進撃を続ける蕨青南高校の成長と、その前に立ちはだかる超新星、栄泉船橋の秘密が明らかになります。毎回、新しいメンバーを個性豊かに描き、さらに攻撃パターンも異なるチームを生き生きと描くことができる作者の想像力には感心してしまいます。

 

 

6月17日

 

落合陽一『デジタルネイチャー 生態系を為す汎神化した計算機による侘と寂』(PLANETS)

『魔法の世紀』以来三年ぶりとなる「現代の魔法使い」落合陽一の本格的著作です。装丁も美しく、まえがきもSF小説のようにクールです。テーマは、コンピュータテクノロジーが日常生活全般をおおい、私たちの知覚する世界が大きく変化しようとこの時代の自然観を更新すること(自然と人工の融合)、そしてイデオロギーではなく、テクノロジーによって、西洋近代知のフレームを超克すること。その鍵となるのが、荘子など東洋の思想なのです。極上の知的体験が楽しめること間違いなしの一冊です。

 

Kindle版は6月19日発売予定。

 

6月13日

 

大童澄人『映像研には手を出すな! 3』(小学館)

個人的には今いちばん注目している漫画の最新刊です。1巻、2巻とKindle版で揃えましたが、Kindle版の3巻は10日遅くなると聞いたので、紙で取り寄せました。期待を裏切らない面白さです。この巻では、映像研に、第四のキャラが加わることになりそうです。

 

 

6月12日

 

青山剛昌『名探偵コナン 安室透セレクション』(小学館)

『名探偵コナン』で興味があるのは、日常的な事件のトリックではなく、蘭と新一の関係、そして黒づくめの組織とその周辺だけです。要するに、いつでも終われるようになっているけれど、伏線を回収しながらどう終わらせるか。この特別編集版コミックは、後者の現在を知るのによい一冊です。後は、キャラクターを描く上のお手本としてですね。

 

 

6月10日

 

鴻巣友季子『翻訳ってなんだろう?』(ちくまプリマ―新書)

翻訳家による翻訳ガイドですが、『赤毛のアン』、『不思議の国のアリス』『嵐が丘』といった英米文学の10の作品を訳しながら英語の原文の魅力を味わうことのできる二重においしい翻訳教室です。文体やさまざまな口語表現なども知ることができるため、中高生がワンランクアップの英語力をつけるのによい本だと思います。

 

 

はあちゅう『1泊2日で憧れを叶える!サク旅−国内編ー』(SDP)

Amazonは発売当初在庫切れで買えなかったため、在庫復活に気づき遅ればせに購入。はあちゅうによる旅行案内ですが、他のと違うのは一点豪華主義。たとえば香川だとうどんさえ食べられればいいというように、一つのテーマさえクリアできれば、後のスケジュールにはこだわらないという時間的に余裕のある旅です。ちなみに、私は貧乏性なので、時間一杯回れる限り回り写真を撮りまくるという過密スケジュールの旅が好きです。

 

6月9日

 

板垣恵介『刃牙道 22』(秋田書店)2018/6/8

この22巻で刃牙道も完結です。範馬刃牙と宮本武蔵の対決の決着は?という流れですが、はるかに壮絶な戦いを列海王と展開し、武蔵の不敗伝説も本部以蔵によってやぶられた後となってはあまりテンションの上がらない対決です。それにしても、最後の最後は全然完結になっていない伏線的展開。まだ次のシリーズが続くのでしょうか。この後味の悪さを収めることのできるのは、やはり井上雄彦の『バカボンド』の完結以外ないでしょう。

 

 

6月8日

 

吉田修一『ウォーターゲーム』(幻冬舎)Kindle版 2018/5/23

幻冬舎の50%ポイント還元セールの対象となっていたので購入しました。吉田修一の最新作です。『太陽は動かない』『森は知っている』に続く鷹野一彦シリーズの第三弾。多数の犠牲者を出したダムの決壊の背後にある陰謀をめぐり暗躍する男と女のドラマを描きます。

 

 

6月7日

 

養老孟司『考える読書』Kindle版

吉田勝次『洞窟ばか』Kindle版

いずれもこの日までのノンフィクションフェアのセール対象本。『考える読書』は、養老孟司の読書日記のようなものですが、昆虫採集の話や、猫の話などが、生活の中で渾然一体となっている不思議な本。この日まで99円ということで買いましたが、188pと特に短いわけではありません。『洞窟ばか』は、日本のみならず世界の洞窟1000をめぐってきた洞窟探検家吉田勝次の半生記。巻頭を飾る二十数枚の写真の荘厳な美しさや迫力にまず圧倒されます。11日間洞窟に潜り続けたり、400m下まで降下したりと、スリリングな冒険の連続です。

 

6月5日

 

宮下奈都『終わらない歌』Kindle版

昨日買った『よろこびの歌』の三年後を描く続編ということで追加購入。

 

6月4日

 

伊藤亜紗『どもる体』(医学書院)2018/5/28

吃音とは、言葉が身体に拒絶されている状態。だが、なぜ歌っているときにはどもらないのか?『目の見えない人は世界をどう見ているのか』の著者伊藤亜紗が、吃音の数々の謎に迫ります。

 

池内恵『シーア派とスンニ派』(新潮選書)2018/5/25

池内恵は、東京大学先端科学技術研究センター准教授、中田考や松山洋平など、数少ないイスラーム世界についての信頼できる学識者の一人です。日本人にはわかりにくい、シーア派とスンニ派の違いや歴史、相互関係など、イスラーム世界の機微に迫ります。

 

宮田珠巳『東京近郊スペクタクル散歩』(新潮社)2018/4/26

地底湖や地下発電所、湘南モノレール、足尾銅山、三原山と、これといった共通点が見えにくい、東京周辺の変な場所めぐりです。高野秀行が絶賛していたので、多分面白いにちがいないとあたりをつけて買ってみました。

 

白井カイウ、出水ぽすか『約束のネバーランド 9』(集英社)Kindle版 2018/6/4

『進撃の巨人』同様、この巻より一気に加速します。W・ミネルヴァのメッセージの解読により世界の数々の謎が明らかにされ、オニとの壮絶なバトルシーンが展開するのです。個人的には、最初の3、4巻までのダークな童話のような世界の方がこわくて好きですが。

  

 

6月3日

 

 

Kindleの月替わりセールが更新されたので、値ごろ感のある本(いずれも199円)を5冊ほど買ってみました。この程度の価格だと、ちょうど神保町の古本屋をはしごしながら店頭で100円均一の本を買いあさるのに近い感覚ですね。

 

宮下奈都『よろこびの歌』Kindle版

宮下奈都『はじめからその話をすればよかった』Kindle版

『よろこびの歌』は、音校の受験に失敗したヴァイオリニストの娘を主人公にした音楽小説です。合唱コンクールへの参加による再生を、青春群像の中で描きあげた作品。同じセール対象の『終わらない歌』はその続編です。『はじめからその話をすればよかった』は、掌編小説や書評を含む、宮下奈都の初エッセイ集。宮下ワールドへの入門書としてもうってつけです。

 

桜木紫乃『星々たち』Kindle版

直木賞作家桜木紫乃の9編からなる短編集です。作家をめざす塚本千春という女性の姿を、周辺の人物との関わりの中で描きあげた傑作です。

 

レオナルド・ダ・ヴィンチ、バラエティ・アートワークス『ダ・ヴィンチの手記 まんがで読破』Kindle版

司馬遷、バラエティ・アートワークス『史記 まんがで読破』Kindle版

「まんがで読破」は、分厚い古典を読む時間がないときのショートカットに重宝な本です。『ダ・ヴィンチの手記』は、万能の天才と謳われたダ・ヴィンチの断片的なノートを、青年期からの伝記の中で再構成したもので、自己啓発書としても面白く読めます。いわば『多動力』の元祖ですね。『史記 まんがで読破』は、中国の史書である『史記』のまんが化ですが、これも視覚情報が加わることで、格段にわかりやすくなっています。人物の姿形はほとんど創作ですが、当時の建物や、服装、習慣といったものは、ある程度資料に基づいて補完してあるので、当然文字だけからは得られない多くの情報が含まれています。

 

 

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