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[2013/11/23] 堀江貴文×茂木健一郎 講演会@三田祭
 11月23日午後4時から慶応大学三田キャンパス、西校舎大ホールにて、「大学生に告ぐ!嫌われ者の提言」と題し、堀江貴文さんと茂木健一郎さんの対談講演会が行われました。これは経営会計研究会の企画によって行われたものです。



以下の会話は、同じ話題に関する複数の発言を圧縮要約した超訳ダイジェスト版のライブです。

冒頭は茂木氏の司会の男子学生に対するツッコミから始まりました。
おい、なんでそんな格好してるんだ?
司会者はリクルートスーツにネクタイを決めたフォーマルな服装、これに対し、堀江さんはTシャツにジャケット、Gパンにブーツ、茂木さんはセーターによれ気味のズボン、ウォーキングシューズというラフな格好でした。
そういう風に、言われたもので…
と防戦一方の司会者。この流れが1時間半の講演を決定づけました。

horiemori

その時にゼロという言葉が出てきたので、いきなり堀江さんの新刊である『ゼロ』の話になりました。ベストセラー街道を邁進中の『ゼロ』は、今までに17万五千部売れているそうです。



茂木オレ、友達の本とか出るとほめちゃうんだけど、よく知ってる人間が読んでも全然新しくないんだよね。
堀江今まで四十数冊本を出してるけど、言ってることは全部同じ。ただ言い方を変えただけ。
茂木でもカバーのネクタイとか、イチからやりなおすとか、イメージの作り方がうまいよね。美空ひばりが『川の流れのように』を出した時のように。
堀江狙ってるのは『川の流れのように』の線になんだけど、秋元(康)さんにはキレイすぎて毒がないと言われた。ミリオンをめざすには、絶妙なバランスの毒が必要だと。

次の話題は、茂木さんの「あれどう思う?」という質問で、猪瀬東京都知事の徳州会からの5千万円受領問題に入りました。
堀江:猪瀬さんがやめたり、選挙をやり直したりしたらまたやたらとお金を使っちゃう。いろんな意味でコストがかかる。でも、社会は道義的責任を追及し始めると止まらなくて、損をしてると思うんだよね。
茂木「政治と金」とか言うと、すぐ「ヌシも悪よのう」というイメージを思い浮かべるけど、そういうことじゃなくて、ポスターの印刷代とか供託金とかやたらとお金のかかる今の選挙システムが問題なわけで、そういう本質的な問題を報じないで、メディアがおかしい。

mogi

さて、対談の本題は、今の日本の大学と大学生のあり方で、司会者と同じ会の経理の学生が茂木さんの集中砲火を浴びることとなりました。この流れは、先日フジテレビで東大生相手にやった『全力教室』と同じですね。

茂木:堀江さんなんて、新卒一括採用一度もやってないよね。
堀江むしろ、有能な学生を途中で大学やめさせていた。一度、それで母親が来て、すごい修羅場になったことがあった。他の人に相手をさせていたけど、こんな会社に入れるために東大に入れたわけではないと泣かれ…
茂木それでどうなったの?
堀江その話はなくなった。上場前だったし。でも、事件の後でも「元ライブドア」の肩書きを使う人は多い(笑)

horie

茂木大体、大学生でスノーデンとか、アサンジとか知らないなんて終わってるよ。年間120万も払って何を大学で学んでるんだ。君、今までに原書何冊読んだ?ゼロ?
堀江:今の大学は、就職予備校。ドメスチックな考え方だと、グローバルな世界で生きてゆけない。自分はブランドと人脈を手に入れるために、東大へはいったけれど、1月でやめてもいいと思った。

堀江今の時代はとても恵まれてると思う。自分は九州の田舎で、百科事典を読むしかなかったけれど、今はネットで何でも調べられる。大学はいらない。ネットでTED xとか見てた方がずっといい。

堀江大学の先輩で、理系の先端の研究をやってる人がバチモンのコンピューターを使ってた。日本で一番予算の多い大学がこんな状態じゃ、どうしようもないと思って起業した。インターネットの世界はヤバイ、24時間考えていた。いてもたってもいられなかった。
茂木すげえいい女がいたら、他のことを考えられないよね。

こんな感じで、茂木さんの今の大学と大学生、そして就活に走る世情に対する怒りが大爆発。それを堀江さんが、斜め上から同調したのが今回の講演の大体の流れでした。

講演の後、会場からの質疑応答も行われました。
いつになったから一般の人が、普通の値段で宇宙へ行けるようになるのか?
堀江わからない。そのためには(自分が今やってる宇宙関連の事業に)協力してくれる出てきてほしい。

ゼロからイチにする人脈をどうやってつくったらいいのか。
堀江自分が誰かと仲良くなりたいと思ったら、その人に対する義務がある。それは、お金とかではなくて、その人が知りたいと思った情報を提供すること。そんな風にしてLINEも知った。
茂木ボクもLINEは高校生から教わった。

最後に、三田祭で映画「立候補」の上映会に参加していたマック赤坂さんが登場。すでにこの映画を観ていた茂木さんと堀江さんが感想を述べました。
茂木あんなおやじと思ってた息子さんが最後で擁護していたのが感動的でした。息子さんグッジョブ。
堀江マックさんには一度からまれたこともあった。橋下さんもからまれていたが…
マックあれは自分の方がずっと先にやっているところに後から向こうがやって来たんだ。
堀江マックさんは政策とかまともなこと言ってるのに、なぜ色物扱いされるのだろう。パフォーマンスがマイナスにはたらいているのでは?
マックそういうことしないと注目されないから…

こんな風にしてあっという間に1時間半の講演が終わってしまいました。1時間半の間、茂木さんも堀江さんも立ちっぱなし。いや、茂木さんの場合、途中でステージに足を伸ばし座り込み、寝転がるシーンもありましたね。いやあ、本当に楽しい時間でした。

ということで、堀江さん、茂木さん、それからこの企画を実現された慶応大学経営会計研究会のみなさん、お疲れ様でした。


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