つぶやきコミューン

立場なきラディカリズム、ツイッターと書物とアートと音楽とリアルをつなぐ幻想の共同体
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津田マガキュレーション Vol.91
今晩は、今日は、おはようございます。
 
津田マガキュレーション Vol.91をお送りします。

Vol.90はどうしたのかと言われそうですが、半分くらい書いたんですね。で、後は下り坂と思って、参照してた他のページを閉じたはずが、書いてたページも閉じてしまいました。途中保存もしてなかったので、要するに記事全部消えちゃったってことです。

その後、仕事がいそがしくなりまして、本も堀江貴文さんとか東浩紀さんとか新刊の書評を色々まとめてたら、Vol.91が出てしまいました。今、Vol.90を書くこともできないわけではないのですが、内容的な充実度はVol.90の方が高くて、時間がかかりそうなんですね。

というわけで、比較的時間がかからなそうで、鮮度の高いVol.91をまず片付け、後は時間が許せばということでいこうと思ってます。始めた以上は、欠番ができるの格好悪いですからね。

0.ふだん本を読まない津田大介が本を読んで書評を書いた!

巻頭言は、津田さんの書評ですね。津田マガには「本を読まない津田に成り代わってブックレビュー」というコーナーがあるわけですが、速水健朗さんの存在理由は?ってツッコミが必ず入るでしょうね。

まあ、津田さんが本を読まないと言っても、忙しくて自分の好きな本を読みたい時に読めないということで、対談とかインタビューとか、話題に広がりと深みを持たせるためには、相手の新刊くらいは読まないと話にならないわけです。そうでないと、相手が筋道立てて本の中で説明していることを一から説明しなくてはいけませんから。

また、後のQ&Aでも出てきますが、津田さんの場合、本の帯に書く推薦文とか求められる場合もあるわけですね。実は、読まなくても、本の内容を聞いてれば推薦文は書けるわけですよ。要するに、ふだん接してる人物評を前面に出して、後関連づけるというやり方ですね。「○○さんは××について隅から隅まで知り尽くした人である。その○○さんが、××について書いた!これは面白くないわけがない!」これ、使えるフォーマットでしょ(笑)。

もちろん、津田さんは真面目な人ですから、そんな手抜きはしないで、走り読みとかして、何とか書くわけです。そのへんの苦労も、この巻頭言の中には含まれていますね。

さて、この巻頭言で津田さんが紹介してるのは、三冊。

一冊は竹田圭吾さんの『コメントする力』(PHP)

なぜ竹田さんはどうしてここまで短い時間の中で濃密な情報が詰まっているコメントができるのか、その秘訣がコメントを見ているだけではわからなかったんですよね。本書はどのように情報を仕入れて整理し、限られた状況のなか適切で「しみ込むコメント」をすればいいのか、そのためのノウハウが「ここまで明かしちゃっていいの?」とばかりに開陳されてまして、個人的にもとても参考になる本でした。

このところ津田さんとは接点の多い竹田先生の新刊。これは役に立ちそうで面白そうな本ですね。

二冊目は、芦田宏直さんの『努力する人間になってはいけない─学校と仕事と社会の新人論』(ロゼッタストーン)

芦田さんも、津田マガeXtremeに登場し、面白かったと評価の高く、これを機会にツイッター(@jai_an)をフォローした方も多かったようですね。

光栄なことに、この本で僕は帯の推薦文を頼まれました。なにしろ496ページもある大作なので全部読んで推薦文を書くのは骨が折れましたが、読んで良かったと心底思えるすばらしい本でした。

そんなこんなで読まないと言っても、立場上読まざるをえない本が毎週何冊か出てくるわけですね。

三冊目は、清水一利さんの『フラガール 3.11 つながる絆』(講談社)

スパリゾートハワイアンズに何度か取材に訪れている津田さんとしては、これも読まないわけにゆかない本ですね。

1. 津田大介が解き明かす「2ちゃんねる」の個人情報漏洩事件の謎

ちょっと改題しています。今週のニュースピックアップは、「2ちゃんねる」のあの事件です。実にタイムリーな企画で、この細かい経緯をすらすらとこのタイミングで言えるのは、津田さんの独壇場ですね。

書き込み数が1000に達したスレッドは、2ちゃんねるのサーバ内の「過去ログ倉庫」に保存されます。また、一定期間書き込みがなかったようなスレッドも同様に「過去ログ倉庫」に保存されます。このときに書き込みのデータは「dat」(ダット)と呼ばれる、ある種のテキストデータ形式で保存されているんですね。そしてこの過去ログ倉庫にあるdatファイルには一般ユーザーはアクセスできなくなってしまいます。しかし「●」を買えば、この過去ログ倉庫のdatファイルを読むことができるんです。

過去ログ読みたいと思ってても読めない仕掛けが、まずここにあったわけですね。正式名称は「2ちゃんねるビューワー」というこのサービスのメリットは他にも色々あるわけです。
2ちゃんねるのヘビーユーザーにとってはこの「●」を購入することで得られるおまけの特権がさらに魅力的なんです。それが2ちゃんねるへの書き込みや新規スレッド作成への優遇策です。


スレッドとか立てられると、煽りやすく、ある程度言論をコントロールできるので、企業や官庁の人間の一部が飛びついたのもうなずけます。今回の事件の特徴もわかりやすく説明していますね。

今回の2ちゃんねるの個人情報漏洩事件は、メールアドレスやクレジットカード情報だけでなく、「●」ユーザーとその書き込みが紐付けられてしまいました。これが従来の個人情報漏洩とは異なるところですよね。

さらに、深刻な事態を招いた理由として、彼らの思わぬ情弱ぶりも挙げられます。捨てメールアドレス使ってれば、これほどまでに追い込まれることはなかったんですが、油断していたのでしょう。
特に今回ネットで書き込みを晒されてしまった人たちは、メールアドレスを公開していたり、あるいは会社や官公庁などの特徴のあるドメインのメールアドレスを「●」のIDに使っていた人たちです。だから、自分の氏名や社会的立場と紐付かない捨てメールアドレスを使っていれば情報が漏洩しても、それが「○○社の××だ」ということはわからなかったとも言えます。

この後もさらに、津田さんは今回の漏洩事件の流出元「N.T. Technology」社 の問題や、2ちゃんねるの法人化計画が未遂に終わったことなど興味深い問題に触れていますね。

2.フリーターから大学准教授へ!哲学者萱野稔人の”成り上がり人生”

元のタイトルは「言葉の力が日本を救う──萱野稔人が描く“未来のニッポン”」なんですが、k硬い気がしたので面白そうなものにつけかえました。萱野さんは津田塾大の准教授ですね。要するに、津田女に囲まれたうらやましい人生を送っているわけで、そこに至るまでのキャリア形成の方が今の若い人には興味があるのではないでしょうか。

子供のころは、クワガタやサワガニ、ドジョウ採りに夢中になっていた萱野さん。中学時代は、ハンドボール部でスパルタ風なしごきを受けていました。高校時代はバンドの活動に明け暮れ、大学受験で早稲田を受けたのがこの道に進むきっかけでした。大学でタモリも入っていたジャズ研究会に入ってみると、知識のレベルが段違いで、カルチャーショックを受けたわけですね。

田舎で「うぉー!」ってやっていたのとは全然違うレベル。それで、ドラムに対するやる気がなくなっちゃった(笑)。それから、大学の先輩たちが哲学とか思想、文学、映画にすごく詳しいんですよ。「お前、こんなのも知らないのかよ!?」とか言われて、自分の無知さを痛感しましたね。でも、そのおかげでいろいろないろんな本を読むようになりました。


気がついたら大学卒業してて、バイトやらなきゃいけなかった。そのころはみんなフリーターやってても、ネガティブなイメージを持ってなかったわけですが、
自由に動くためには単発のバイトしかないけれど、1日分を稼ぐために半日をバイト探しに費やさなきゃいけないのはすごく非効率で。それで、やっぱり普通に就職したほうがいいと
思いました。

就職するには、大学院出た方がいいけど、日本はあまり気が進まないので、流行のフランス現代思想をとフランスへ行き、『現代思想』に発表した文章も好評。でも、フランスに残る気はなかった。それは…

基本的に、哲学は言葉を使って認識を深めていく学問です。だから、「言葉をうまく使って、事象をエレガントに表現する」ということをとても重視する。つまり、言葉が一番大事なんですね。そのときに、母語以外の言葉でずっとやっていくのはキツいかな、というところがありました。

一時は闇金の取立て業のバイトも考えた萱野さんですが、翻訳の仕事とかで食いつないでた。その後、どうやって大学へもぐりこんだか、肝心な部分は書いてなかったのが、残念でした。

文学と比べ、哲学のおいしい部を萱野さんはこう言い表しています。

文学研究はいくら文学を研究しても文学になれないんですよ。たとえば、夏目漱石の作品を研究して論文を書いても、その論文は小説にはなれないじゃないですか。でも、哲学の世界ではちがう。たとえば、カントについて研究して論文を書くと、その論文自体が自分の哲学になるんですね。

後、言葉の力についてとても大事なことを言っています。

学生の知的レベルは言葉を扱う能力に比例している。それは、言葉を扱う能力が物事をしっかりと理解しているかどうかのバロメータだということもできます。(強調引用者)

学生時代の経験の差なんて大したことはない。就職試験で、差がつくのは、

ではなにが合否の分かれ目になるかというと、自分の経験したことをどこまで知的に咀嚼してわかりやすく説明できるのか、というところなんですよね。
(強調引用者)

就活前の学生さんは、ここしっかりチェックしておきたいですね。そのためにどうすればいいか。

日ごろから言葉を使った説明がうまい人は、やっぱり頭の回転もはやいです。本をたくさん読むとかアカデミックな知識をたくさんもっているということよりも、自分の気持ちを自分の言葉でしっかりと説明できるようになるということを大事にしてほしいと思っています。(強調引用者)

3.世界のデータジャーナリズム最前線《第28回》
 ──Data Journalism Award 2013: "Data-Driven Apps"部門受賞作
   「フランスにおける男女間の給料格差」
4.今週の原発情報クリッピング


とスキップすることにします。

5.小嶋裕一の「原発観測」──「福島第一原発観光地化計画」は実現可能か?放射線量から考察する25年後の「フクシマ」

では、小嶋さんの「結論」が興味深いですね。

福島第一原発観光地化計画は可能か──すでに観光地化が進んでいるチェルノブイリを訪れた経験から言えば、福島の観光地化も可能になるだろうというのが現時点での結論である。放射線量や避難指示区域の設定の状況を比較すると、福島の観光地かがチェルノブイリより早く進む可能性もある。

興味深いと言うのは、私とは考え方が違うということです。その理由は汚染水の流出が長期にわたって続き、地球環境に影響を与え続けることで、国内的にはいくつか支援の動きはあっても(それに関しては私は賛同しますが)、国際的には福島は支援すべき「悲劇の土地」になりきれず、地球環境の対する脅威の場所であり続けるためというのが、私個人の考えです。この原因は、初動を東電任せにし、しかも世界の協力を仰がず、問題を国内に抱え込みながら実質お手上げ状態となってしまった日本政府のガバナンスのなさ、そして報道面においてその問題点を追求せず、官報に堕したマスメディアの責任によるところ大です。要するに、対処が科学的なベストエフォートではなく、情報操作によってその場しのぎを続けており、この状態は今後も続く、それが福島の復興を妨げ続ける結果になるのです。

6.ITニュースクリッピング「未来百貨店」
7.津田大介のデジタル日記


もスキップして、

8.140字で答えるQ&A
 Q1:ネトウヨの発言を調査する方法は?
 Q2:選挙後の政治家や政党のネット利用についてどう思う?
 Q3:読書時間はどうして確保してる?
 Q4:おすすめの電子リーダーは?


今週は、このQ&Aがいつもの三倍くらい面白いです。なぜかと言うと、近著『ネットのバカ』でもおなじみの、中川淳一郎さんが津田さんともども解答役を回ってるからですね。終始ニュートラルで、感情の抑制の利いた津田さんは、最後まで爆発しないブルース・リーみたいなものです。本来フェアネスに反したことが大嫌いで、憤りとか感じることは相当に多くても、割と耐えて平常心で上品にこなそうとする。それだと、読者はカタルシスがない。中川さんは、下ネタオーライの切り捨て御免の人ですから、白い津田大介と黒い中川淳一郎のコントラストが絶妙なわけです。

中でもネトウヨの発言ソースをどこにとればいいかということを、細かく答えてるA1が抜群に面白いですね。

「自民党ネットサポーターズクラブ(J-NSC)」( http://www.j-nsc.jp/ )とか「てきとう」( http://blog.livedoor.jp/googleyoutube/ )とか、さらに

中川:ツイッターでネトウヨを見つけるには、目視なら「日の丸アイコン」で、検索するなら「twpro」( http://twpro.jp/
)ですよ。これはツイッターのプロフィールにあるワードからユーザーを検索できるサービスなので、たとえば「J-NSC」とか「愛国」「マスゴミ」で検索したりすると……。

このへんは、中川さんの独壇場、さらなるソースも提示しているので、チェックすると面白いです。

9.速水健朗の「本を読まない津田に成り代わってブックレビュー」《第39回》
 ──Google、Wikipedia、Yahoo!知恵袋時代に本を書くということ


今回扱っているのは、澁川祐子『ニッポン定番メニュー事始め』ですが、大事な発言を速水さんはされていますね。

『ニッポン定番メニュー事始め』は、カレー、餃子、牛丼、ナポリタン、インスタントラーメン、テリヤキバーガー、メロンパンなど、日本人にとって身近なメニューの歴史を調べるという趣旨の本です。

「なんだ、そんなのググればわかるだろ?」とか、「Wikipediaをまとめれば書けそうだな」なんて思った人もいるかもしれません。しかし、本書はグーグルで見つかる程度の情報も、Wikipediaの情報も、そして定説とされていることも、そして、自らが「元祖」と自称する人たちすらも、それらがすべて間違っているという前提で歴史をたどっていきます。
(強調引用者)

後の段落に、プロとしての物書きの今後の条件、差別化が要約されていますね。

10.渡辺文重の「週刊有料メルマガレビュー」《第36回》

岡田ぱみゅぱみゅさん比較され、このところ人気で水をあけられている渡辺さんは、サッカー、アニメと来て、今回は「食」の特集で攻めようとします。

渡辺さんは、長大なメルマガのエッセンスを短く要約するのに長けているのですが、その逆の作業は苦手なんですね。短いちょっとしたエピソードを、いかに面白おかしく語ることができるのか。

津田氏はメニューを一通り見ると、私たち3人が「いくら津田氏でも、空気を読んで、これは頼まないだろう」と思っていた高級牛肉を「これ4人前」と言って頼んだのでした。この時点で、1人1万円以上の出費が確定。確かに、うまかったですよ。本当にうまかった。牛肉って、ここまでおいしい食材だったのかと、感動しました。なお、この時の出費は、今でも私が外食で払った最高金額となっています。


これは岡ぱみゅさんだと、3倍から5倍に引き伸ばして、十倍くらい盛り上げることのできるネタです。それができないのは、渡辺さんの中で、抑制が効きすぎている、つまり自分でブレーキをかけてるせいだと思います。

抑制には二種類あって、感情の抑制と感覚の抑制があります。渡辺さん個人のキャラとして、感情の抑制はあってもよいと思いますが、感覚の抑制はリミッターを外した方がいいのではないかと思います。感覚の抑制の逆は何かと言うと、それはアニメでもサッカーでも、臨場感豊かな描写であったり、たとえでだったりすることです。「うまかった」「うまかった」「おいしい」、同意の言葉が三度出てきます。これを他の言葉で置き換え、どう読者にアピールするようにイメージ豊かに表現できるか。それができるようになると、渡辺さんは鬼に金棒なんですけどね。

というわけで、ふだん真摯なリプライやRT,FAVを多数いただいている渡辺さんに対し、本人が今感じている壁を乗り越えるための、アドバイスめいたことを書いてしまいました。

11.岡ぱみゅの「がんばれ! 紙メディア!」《第18回》──続・戦争を描いた名作漫画

こうして見ると、やはり岡田ぱみゅぱみゅさん(以下岡ぱみゅ)の文章のうまさは傑出していることがわかるのです。そのうまさは、自由な連想によるイマジネーションの広がりと、それを裏付ける博識さ、難解な世界も下世話なたとえを交えながら、口語体でリズミカルに表現する雄弁さにあります。

なにやら宮崎駿監督が引退表明とのこと [*1] 。御年72歳なので、命を削るように心血注いで長編をつくるのは、それはもう大変なのだと思われます。中日の山本昌さん [*2] も72歳になったら「これからは若い奴らの時代だ……」とプロ引退しちゃうんでしょうか。ここでいうプロとはラジコンのことですので、趣味の野球は米寿を迎えるぐらいまで続けてくれると思いますが。

宮崎駿監督が引退ということになると、次のジブリ作品は誰が監督やるんでしょうか。高橋みなみ総監督 [*3] でしょうか。まぁ、今後も宮崎駿作品を観たい私としては、ベネチア映画祭における引退会見で「宮ちゃんは、アニメ監督を、やめへんで〜!!」[*4] と叫んで歌に突入したり、終身名誉監督の肩書きを名乗ったり、監督を引退して「宮崎ゼネラルマネージャーと鈴木エグゼクティブプロデューサー」という体制で今後もやっていってもらったりといろいろ期待しているのですが、仮に今作『風立ちぬ』[*5] が最後の長編作品ということになると、作中の「創造の10年」という言葉が、まさに重く響きます。

ここでジブリの元ネタをしっかり押さえた上で、山本昌という野球ネタ、高橋みなみというAKBネタとイメージを広げ、自由に言葉を組み合わせながら、独自の世界を築いているわけです。その中に、架空の会話文が挿入されていることも、イメージの世界を広げ、言葉に感情とリズムを与えていることに注目したいですね。岡ぱみゅが、漱石並の名文家というのは、そういうことです。逆に言えば、渡辺さんの目指すべき文章は、鴎外みたいに脱線しないストイックスタイルの徹底かもしれないと思ったりもします。

そんな前口上の後で、取り上げているのは先の戦争に関わる三つの作品。

中沢啓治『はだしのゲン』

水木しげる『総員玉砕せよ!』

おざわゆき『凍りの掌』

特に、優れているのは、漫画という絵で表現された極限描写を、文章に置き換える変換能力の高さです。さりげなくはさんだ笑える自己批判も見逃せません。
本当にスターリンというのは悪い奴で、こいつの肖像画をツイッターのアイコンにしてるような奴もロクな人間じゃない。きっと下ネタでTLを埋めるようなクズです。はい。すみません。

岡ぱみゅのアイコンは、以前はアカウント名にしていた岡田真澄さんにそっくりではあるけれど、実はスターリンの肖像画であるということは案外知らない人もいるので、念のため。

というわけでこの後、さらに

12.今週のゼゼヒヒ
13.メディア・イベント出演、掲載予定
14.MIAUからのお知らせ ──日本における海賊党ムーヴメント
15.プレゼントコーナー『プア充 ──高収入は、要らない──』
16.ネオローグユニオン


と津田マガは続いているのすが、また保存しないうちに、右上をクリックしてページが消えてしまうという失敗を繰り返す前に、保存をかけることにするのでこのへんで。

津田大介メールマガジン『メディアの現場』
http://tsuda.ru/tsudamag/

津田マガキュレーションバックナンバー

津田マガキュレーション Vol.89
津田マガキュレーション Vol.88
津田マガキュレーション Vol.87
津田マガキュレーション Vol.86
津田マガキュレーション Vol.85

津田マガキュレーションVol.89


00:ノマド化する巻頭言

Vol.87では苗場からだった巻頭言ですが、今週は宮崎からですね。

るんるんと楽しく旅行しながら、メルマガ書いてまーすという牧歌的雰囲気ではなく、旅行先まで仕事終わってなくて、原稿を書いて送って、それを編集の人が空けといたスペースに入れて、メルマガスタンドに回して、それから発行するというプロセスの中でやってるわけですね。

で、宮崎の次は熊本へゆくんだそうです。

そう、熊本にはくまモンが待っている…

じゃなくて、坂口恭平さんが待っているわけです。躁と鬱をくり返している坂口恭平さんだけに、果たして躁が出るか、欝が出るかでまるで成果も違ってきそうですね。今後の情報に注目しましょう。

01:つだっち、あずまんとチェルノブイリについて話したってよ

変な対談ですね。津田さんは東さんと一緒に、チェルノブイリに行ったはずなのに、まるで行ったことのない、第三者的な聞き手を演じています。コストダウンですか?女子アナを出せ、下平さんでも橋本さんでもいいからと、まず突っ込まずにはいられませんでした。

とにかく、津田さんは深い突っ込んだコメントとかはしないで、MC的な役割に徹しているので、白熱トークという感じではなく、もっぱらコアな部分の発言は東さんがするわけですね。

そのめぼしい発言、チェルノブイリ・ダークツーリズムガイドの説明より、一歩踏み込んだ発言を拾っていくと、まずは原子炉制御室の強烈なインパクトについて。

僕らが見学した2号機の原子炉制御室 は事故を起こした4号機と同じデザインなんですが、僕はこれは産業遺産として非常に重要なものだと思いました。旧ソ連の科学に対する信仰と自信に裏打ちされたもの。原子力という危険なものをかつて人類は制御できると思っていた──その夢と誇りと傲慢さみたいなものが、制御盤のなかに凝縮されている。だからデザインとしてすごく美しいです。映画のセットみたいでした。

ノスタルジアの対象となっているソ連時代の廃墟の街、プリピャチとのチェルノブイリの印象が、旅の前後では大きく変わったことについて。

その観覧車も現在のチェルノブイリやプリピャチの町を象徴する存在としてよく映像に出てきますが、僕はそのゴーストタウンよりもいまだチェルノブイリが生きていることに感銘を受けたし、新鮮な驚きがありました。つまり、プリピャチの廃墟は「僕たちが予想していたチェルノブイリ」なんですよ。けれども原発のなかでは人が鼻歌を歌いながら歩いているし、そこには事故直後から働いている人がいて、そのことを誇りに思っている。僕にとって予想外のことでした。

観光ツアーが原発推進のプロパガンダではという声に対するミールヌイ氏の声もいいですね。

「このツアーに参加して原子力技術が安全だと思うやつはいないよ」

なるほど。津田さんは、専門家による一面的で似たり寄ったりの報告と対比して、観光地化を「情報公開」の最大限に開かれた形とまとめていますね。


02:つだっち、ローソンの新浪さんとおにぎり対談

あ、こちらは下平さんは入ってます。LAWSONは結構お世話になってますが、ナチュラルローソンじゃなくて、LAWSON100とかですね。バナナとかグレープフルーツジュースが定番です。で、面白いと思ったのは東京オリンピックの話ですね。

新浪:そうですね。それに全国からボランティアが集まりやすいというメリットもあるでしょう。もしも巨額のコストが必要となるのであれば、私はオリンピック招致には反対なんです。しかし、東京ならお金を投じなくてもしっかりとした大会が開催できる。そこが重要。

津田:アテネオリンピックでは、ギリシャがかなりのコストを投じたのに、見込んでいたほどの経済効果が得られず、それが破綻の原因のひとつになったのではないか、とも言われています。コストを抑えて東京で開催することには、そういったリスクを軽減する意味もあるわけですね。

まあ、ゼネコン利権型オリンピックは反対ですが、どの道老朽化した高速道路は直さなくてはいけないので、それを活性化によって補完するというのは、考え方としてありですね。

あと数年でやってくる人口減少社会・日本。閉塞感のなかで時代を生きる子どもたちに〈夢〉を! トップアスリートの真剣勝負を見せてあげたい。ある意味、最後の機会かも」

ゼゼヒヒから津田さんが見つけ出したコメントが新浪さんの考え方と一致するんですが、日本の有終の美という考えには、どこか悲しみを感じてしまいますね。

この後、LAWSONのおにぎりなど色々な話に花を咲かせる津田さんと新浪さんです。

震災時に人々の心の支えとなったコンビニですが、地域のインフラ化を目指したいと語る新浪氏の言葉が印象的でした。

新浪:結局のところ、頼りになるインフラというのは“地元化”することなんですよね。

03:つだっち、竹田先生とオフ会やるってよ

日程:8月23日(金)
時間:20時〜
会場:パセラリゾーツ新宿本店7F Gamran Ball
http://www.pasela.co.jp/shop/shinjuku/
会費:お一人様5500円
ゲスト:竹田圭吾さん(@KeigoTakeda)

あ、これ行こうと思ってたけどやめました。買いたい本5冊分はちょっと痛いですね。2〜3冊分が限度です。

時間とお金に余裕のある方は是非。

竹田圭吾先生もメルマガ始めましたよ〜。かき氷に興味のある方はぜひ〜
→http://yakan-hiko.com/takeda.html


04:データジャーナリズムの重要性ってどうよ?

ここでマサヒコ氏(@mshk)は二つの事例──「アルゼンチンの国会議員の支出」/「ウェールズの保護児童数の増加」ーを取り上げていますが、結びの言葉が印象に残りますね。

どちらの記事も、のちに裁判所による調査や地方議会の方針転換のきっかけとなった、「データが社会を動かした」事例となっています。こられがいわゆるスクープではなく、すでに公開されているデータを拾い集めて丹念に整形した結果、浮かび上がった事実であることも特徴といえるでしょう。

だれもがアクセスできるものの、そのままでは意味をもたないデータ。それを掘り起こし、ストーリーを組み立てて公開することで、社会問題に一石を投じることができる。ときにはそれが問題解決に向けた動きにつながることもあるのです。

データジャーナリズムは、読むよりも自分の関心のある問題についてデータを編集する方がずっと面白そうです。

05:今週の原発情報クリッピング〔7月28日〜8月3日〕
06:ITニュースクリッピング「未来百貨店」〔8月2日〜8月8日〕


ニュースクリッピングって似たようなことを私も時々やってるのですが、これはどこまで書くか悩みますね。細かく解説してたら何十行でも書けそうでも1〜2行にとどめてますが、コメントの付け方・分量は参考になります。

07:この週もいろんなことがあったデジタル日記

8月4日(日)じぇじぇじぇ、つだっち、あまちゃんにはまる?!

●溜まっている「あまちゃん」を消化。

(中略)

●六本木で鍋食べて、西荻のスーパー銭湯で汗を流し、帰宅して「あまちゃん」。

●とても日曜日らしい日曜日でした。


8月5日(月)目黒であずまんと謎の会談

●ポスト福島第一原発観光地化計画で何をするか、その具体的な道筋が見えた。大変な道だろうけど、そこには光が差している、と思う。

8月6日(火)上杉さんと場外乱闘と思いきや…

●そして17時からは文藝春秋のツイッター特集記事の取材。インタビュアーは上杉さん(@uesugitakashi)だった。

●原口一博さん(@kharaguchi)の奥様が急逝され、お通夜に行かなければならないということで取材が終わったあと、すぐに別れる。

最後の一行は泣きました。ツイッターをやり始めて間もないころのことですが、原口さんが吉本ばななさんの作品について感想をつぶやいていたので、私がばななさんにRTしたことがありました。それから原口さんとばななさんの間で、ツイッター上のやりとりがいくつかあって、そのことを奥さんはすごく喜んでたわけです。「よかったね、よかったね」って。とても気持ちの優しい人だなあと思ったことを思い出しました。だから、その朝原口さんのツイッターを見た時は、本当に言葉もありませんでした。

08:Q&Aと言ってもあだち充のコミックじゃないよ

読者からの4つの質問に津田さんが答えています。最近は、堀江メルマガみたいな百人組手的な展開はなくなった津田マガですが、4つの問いとは。

■Q1  津田マガのオフ会の様子は?
■Q2 ポリタスのデータベースはいつダウンロード活用できるようになるのか?
■Q3 初恋はいつですか?
■Q4 もし明日死ぬとしたら最後の晩餐は何を食べたい?

さて、これに対する津田さんの答えとは?

09:ふるまいよしこさんが切る朝日中国版微博アカウント削除の問題

相変わらずふるまいさんの文章は読ませますね。朝日新聞中国サイトの微博アカウント削除の問題ですが、まず中国当局が不利益を感じて、ブロックしてるのは朝日新聞だけではないという点ですね。

ニューヨークタイムズやウォールストリートの中国語サイトもブロックされているわけで、そういう意味では、中国でブロックされるということは一流のニュースソースとして認められたということなのだそうです。

その他、海外メディアの翻訳サイト「訳言網」の活躍や、中国当局による海外メディアのニュース記事の引用規制について紹介しながら、次のように結んでいます。

 それにしてもインターネットで世界中がつながり、ますます多くの情報が行き交いつつある時に、中国当局はどこまでそれらを蚊帳の外に追い出すことができると考えているのか。海外メディアやジャーナリストたちと、「壁」との戦いはまだまだしばらく続くことになりそうです。

ふるまいさんもメルマガを出してるので、中国についてさらに知りたい方はぜひ

→ http://www.mag2.com/m/0001314434.html

10:岡ぱみゅがついに日本のタブーに踏み込んだ!

最初のつかみは、あれですね、飛鳥とシャブの問題です。そこから、いつの間にか靖国の問題へ入ってですね、色々と紙メディアのキュレーションを岡田さんやってるわけですね。

■『神社新報』発行元の神社本庁からすると靖国はone of them的な扱いであるが、ネタがなかなか靖国の方にゆかず、神奈川のちんこ祭りであるかなまら祭りの方へ脱線し、盛り上がっている。この部分を読むためにのみ、津田マガを読んでいる人も多いと思うので、おすすめのページである。

■『日本遺族通信』では正面から靖国の合祀を問題を取り上げつつ、ついでに戦死者の遺骨収集や慰霊の意味のダークツーリズム的側面があることも指摘している。後半部分は、岡田氏自身の学生時代の黒歴史が紹介されており、津田マガ読者は日本裸族会の活動にも興味があると思うので、見逃せないページである。

■『東京人』 さて、第三番目に紹介されている雑誌は、ご存知『東京人』でこれは普通に我々が買ってる雑誌である。しかし、最新号ではなく特集が「軍都東京の昭和」となっている2012年1月号というのがミソである。ここでもダークツーリズムスポットとして、靖国神社が位置づけられているが、その延長上にかつて陸軍の施設であった北区の中央図書館が触れられ、利用していた津田大介氏の黒歴史も暴露されているので、津田マガ読者は必読のページである。

最後の次回予告も見落とせませんね。

次回は、マンガを中心にアレしてみたいと思います。

CM:津田マガ購読しようと考えながら、一週延ばしにしているそこのあなた!
いつとるの?ー今でしょ
 → http://tsuda.ru/tsudamag/

11:今週のゼゼヒヒの「ユニバレ」「ユニ被り」ってなあに?

ゼゼヒヒ週間回答ランキングは下の通りなんですが、一時のゼゼヒヒ熱も冷め、最近あんまり投票してないですね。

1.麻生副総理のナチス発言問題をどう思う?
2.大麻の合法化についてどう思う?
3.「バルス」って書いた?
4.買い物は現金派? 現金以外派?
5.ユニクロの「ユニバレ」「ユニ被り」、恥ずかしい?
6.実名報道は規制すべき?
7.豚の生レバー、法律で規制すべき?

ここで見知らぬ単語が出てきました。「ユニバレ」?「ユニ被り」?

該当のゼゼヒヒのページ(http://zzhh.jp/questions/611)に飛んでみると、

着ている服がユニクロなのがバレることを「ユニバレ」、同席した相手と同じユニクロの服を着ていることを「ユニ被り」と呼ぶなど、恥ずかしがる人もいるようです。

まんまじゃん。まずこのコピーを作ったのがライバルメーカーじゃないかと疑う私です。別のメーカーの方が恥ずかしくないよとか、ワンランク上のうちのを買ってとかそういう仕掛け人の意図を感じるわけですね。まあ、8割の人は恥ずかしくないと言っていますが、2割は気にしているのようなので、これはネガキャンが功を奏したというべきか、言わざるべきか微妙なところではあります。

12:メディア・イベント出演、掲載予定〔8月10日〜9月10日〕
13:プレゼントコーナー:『ホリイのずんずん調査 かつて誰も調べなかった100の謎』(文藝春秋)


の後は

14:ネオローグユニオン、東北復興のため、ついに香月クンが立ち上がった!

という真面目なお話ですね。往復1000キロの車の旅。ここで出てくるなまりラー油も気になるところですが、気仙沼の復興の様子も気になりますね。

香月:がれきの処理がひと通り終わって、広い空間が広がってたね。その中にちょいちょいと水産加工工場が建ちはじめてた。

その後も、散々復興の様子やこれぞダークツーリズム的な薀蓄を聞かされた小嶋クンは、

小嶋:良い取材になったみたいで何よりだね(うわぁ……この連載で一番のどや顔で締めたよこいつ……)。

今週のネオローグユニオンは、絶対に見逃せない!

津田大介メールマガジン『メディアの現場』のお申し込みは以下のページより
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バックナンバー
津田マガキュレーション Vol.88
津田マガキュレーション Vol.87
津田マガキュレーション Vol.86
津田マガキュレーション Vol.85
津田マガキュレーション Vol.88
 
今晩は。津田マガキュレーションの時間です。

今回津田マガVol.88はコンパクトなサイズにおさまっていますね。ふだんはまぐまぐだと5通から8通になるところ、3通しか届きませんでした。

おかげで配信後、2時間を待たずに何とかこの文章を書き出すことができました。

コンパクトな理由は、メディアプレイバックが短めなのが大きいですね。次の菊地凜子さんへのインタビューも号外の再掲。まあ、今や菊地さんは大スターですし、前のを読んでない人も多いでしょうから、残りのコンテンツの数は多いので、最後まで読みきるころには気にならなくなっているでしょう。

今週の巻頭言ですが、一言で言うと、津田大介64方美人宣言です。その話のもととなっているのが、DeNAの南場智子さんの『不恰好経営』ですね。

    

南場さんが最近出した『不格好経営』という本は、お世辞抜きでとても面白い本でした。ビジネス書ではなく、南場智子一代記という感じで、あれうまく映像化したら日本版「ソーシャルネットワーク」になるんじゃないかなと。

南場さんの本の中で、気に入った人物のスカウトには数年がかりで、三顧の礼あるいはそれ以上を尽くすというのがあって、それがあっさり引き下がってしまう津田さんとしては、大きな違いを感じたということでした。ということで、これからは経営者めぐりをして、「協業」に努めたいというのが後、5ヶ月となった8月の抱負。

あらゆる方向にいい顔をするからこそ獲得できる独立・自由さがあると信じていきたい!

いいね!

さて、最初のコーナーは、1.メディア/イベントプレイバック《part.1》──なぜマニフェストは劣化したのか? ということで、対談相手は2005年から各党のマニフェストをながめ、客観的に評価してきた言論NPOの代表・工藤泰志さん。

10年前に鳴り物入りでスタートした政党のマニフェストは、当初は各党も非常に力を入れていたわけですが、このところその劣化が著しいようです。それに対し、怒りを覚えている工藤さんは、各政党のマニフェストを基準を設け、採点しました。

工藤今回は「形式的な基準」と「実質的な基準」というふたつの方式を用いています。形式的な基準というのは、「マニフェストは政党の国民に対する約束だ」という考えをとることで成立するもの。たとえば、何をするのかという目標がハッキリしているか、それをいつまでにやるのか、達成に向けた道筋はどうするのか、財源はどうするのか、といったことをすべてチェックしていくわけです。

もう一つの実質的な基準とは?

工藤次に実質的な基準とはなにかと言いますと、マニフェストをあくまでも課題解決のプランとして捉え、どのように課題を抽出しているのか、またどのように課題解決を考えているのか、その道筋はどうなのか、といったことです。

この基準は政党の評価に参考になりますね。

さらに、候補者と政党の意見が一致しない部分についてどのように評価するのか。

工藤今回の参院選候補者にアンケートを取ってみたところ  、面白いことがわかりました。やはり所属政党のマニフェストとは異なる意見をもっている候補者が結構いたのですが、そこには政党差があったんです。たとえば、公明党と共産党の候補者の意見はほぼ所属政党と一致しています。その一方で、自民党と民主党には意見が一致していない候補者が多くいる。

面白い分析ですね。さらにどれだけ不一致の候補者がいるかまでとりあげています。この対談は、今後のネット選挙を考える上でも重要な内容を多く含んだ好企画ですね。

2.メディア/イベントプレイバック《part.2女優菊地凛子さんへのインタビューです。デビュー当時の話や、日本の芸能界とアメリカのショービジネスの大きな違いなどについて話しています。『バベル』に主演して話題を呼びました。



この夏公開の『パシフィック・リム』にも出演され、日本限定版の予告では監督じきじきに紹介されていますね。




さて、菊地さんへのインタビューですが、再録につき、一言だけ。

──では最後に、海外で自分の力を試そうか迷っている人たちにアドバイスを
するとしたら、海外に行くことを勧めますか?

菊地:やりたかったらやるべき。それだけですね。

やりたかったらやるべき。それだけですね。

さすが。生き方に一本筋の通った菊池さん。言葉も、凛としていますね。

3.世界のデータジャーナリズム最前線ですが、二本の記事が紹介されていて、フランスの情報・ニュースサイト『Quoi?』に掲載された「アート市場入門」が面白かったですね。

2008年〜2012年の間にオークションで売却された320点の高額なアート作品を、"year by year(売れた年次)"、"men/women(作家の性別)"、"dead/alive(作家の生死)"、"by nationality(作家の国籍)"などでフィルターすることができます。唯一の日本人作家として村上隆の名前があるなど興味深いデータがそろっていますが、ここでは見出しにもある「作家の性別」に注目してみましょう。4年間で売れた320点の高額アート作品のうち、女性作家による作品はたった1点と、圧倒的に男性作家が多いことがわかります。

村上隆さんって、2、3日前もツッコミに対しリプライいただいたばかりなんですが、そんな偉い人だったんですね。女性が1点ってのも驚きでした。

4.今週の原発情報クリッピング

これいつもあっさりスルーしちゃうんですが、今回はちょっとだけ真面目に見てみました。ほとんどリンク集なんですが、大体新聞の報道は目を通しているので、それ以外のリンク先をクリックしてみるとあっと驚くような真相が明らかになります。

たとえば、この東京電力のPDF・「海側地下水および海水中放射性物質濃度上昇問題の現状と対策」
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2013/images/handouts_130722_08-j.pdf

一瞬、暴走したエヴァ零号機を静止させるためのベークライトの注入を思い浮かべました。大変な作業であるというのがわかります。見通しのつかないの作業の中で、計測し、図表を作り続けている東京電力の人に思わずリスペクトを覚えずにはいられませんでした。

5. デジタル日記

7月26日の記事は、津田マガ定期配信の話題で盛り上がっていますね。

 ●津田マガがとんでもない時間に来た! と、TLを包む困惑の嵐。

 ●津田大介の「メディアの現場」は、毎週金曜日発行です。

 ●津田大介の「メディアの現場」は、毎週金曜日発行です。

 ●大事なことなので2回言いました。

あまりのリアクションの大きさに、今週は2時間程度のタイムラグをわざと作って配信したのでしょう。

その他、フジロックフェスティバルの臨場感あふれる話題が一杯です。

7月28日

●誰も言ってあげなかったみたいで、あずまんはTシャツにジーパンに革靴に革リュック。ノー雨対策。死ぬぞ……。

あずまんの運命やいかに?

7月29日【悲報】

●ここで衝撃の事実が発覚。帰りの車で眠くて放置してパソコンを車の床に置いておいて、ゲンロンカフェで開いたら液晶画面が信じられない感じで派手に割れていたのでした。

●俺のフジロックはホテルで人糞踏んで始まり、ノートパソコンの液晶が割れて終わった。

かわいそうな津田さんを励ますために、津田マガを購読しましょう!

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6.Q&Aでは、没収される供託金の金額について。いい質問ですねえ。

正式の発表は時間がかかるとしつつも、津田さんはこう答えています。

ちなみに、7月24日の東京新聞に掲載された同紙による試算では、選挙区は130人分の3億3900万円が、比例代表は73人分の4億3800万円が没収される見通しとのこと。比例での没収額が最多だった政党は、30人の候補者を擁立した日本維新の会で、その額は1億800万円になるのだとか。昨年の衆院選の比例で没収額が最多だった民主党の3億6900万円という数字を知ったときも驚きましたが、これは政党にとってもたまったものじゃないでしょうね。

これはやはり世論に訴えて、変えてゆかねばならない問題だと思いました。

7.渡辺文重の「週刊有料メルマガレビュー」

では、ああっと驚く大胆な試みが…

津田マガ読者のみなさん、ごきげんよう。岡田ぱみゅぱみゅです。嘘です。有料メルマガ評論家の渡辺文重です。

おっと出た〜渡辺文重の掟破りの逆岡ぱみゅ〜!

何かと、目立つ岡ぱみゅ氏に対し、対抗意識のメラメラの渡辺さんですが、やはり物まねというのはやる方よりもやられる方がメジャーなのでありまして、まねられるような前口上をこれから考える必要がありますね。

ここから先は、やはりいつもの職人仕事で、手堅くポイントを積み重ねているかに見える渡辺さんですが、実は後半メルマガからアニメの方へ、声優の方へと話題がスライドする二重構造になっています。

さて、今週の注目記事はやはり辛坊治郎氏のメルマガですね。

太平洋をヨットで横断しようとして遭難、救出された辛坊治郎氏。意気揚々、「遂に出航してしまいました」と記した文章が配信されたのが、救出された当日である6月21日(金)という間の悪さ。それからは「僕たちの失敗」と題した文章が毎週配信されていたのですが、それも、7月19日(金)配信の126号の「総集編」で終了となります。

この「僕たちの失敗」の内容、もっと詳しく知りたいですね。

8.岡ぱみゅの「がんばれ! 紙メディア!」さて人気沸騰の岡田ぱみゅぱみゅさんのコーナーですが、先々週の津田マガキュレーションで、私が最後の決め台詞を使ったら(当然、本人に告知)、止めてしまいました。うーん、こういうのは責任を感じてしまいますね。

さて、このメルマガ原稿の執筆時間ですが、

これを書いてるのは8月2日(金)午前3時半ですが、〆切(4日前)を過ぎてから、さまざまな形で「てめぇ、いい加減にしろ。さっさと原稿あげろ」と圧をかけてくる担当編集者を、ふるまいさんのお力で何とかなだめていただければと思います。

えっ、その2時間ほど前まで、ツイッターでいっしょに遊んでたじゃんと、思わずその超人ぶりに絶句してしまいました。

さて今回、岡ぱみゅ氏が取り上げるのはなんと

米軍の機関紙『Stars and Stripes』!

中国軍の機関紙『解放軍報』!!

日本の国防雑誌『MAMOR(マモル)』!!!

このように、英語と中国語と日本語三ヶ国語で書かれた軍事紙やら軍事雑誌を縦横無尽に切るという離れ業。こうなると、渡辺さんもアメリカで発行のメルマガ事情とか、中国メルマガ事情(そんなんあるの?)とかを書かねばならないではないか。ということで後は読んでのお楽しみ。

さらに

9.今週のゼゼヒヒ〔7月24日〜7月30日〕
10.メディア・イベント出演、掲載予定〔8月2日〜9月2日〕


と続くのですが、もう気力が続きません。

11.プレゼントコーナーはこの


坂口恭平『幻年時代』
が三名様に。この本は、このブログで津田マガよりも細かい紹介がしてあるので(http://mkamiya.jugem.jp/?eid=125)、ほしいと思われた方は、津田マガを購読し、プレゼントに応募するのもよいでしょう。応募期限は8月8日まで。

http://tsuda.ru/tsudamag/

12.ネオローグユニオン最後を飾るのは、要するに「バルス」ネタやフジロックネタで、香月さんと小嶋さんのゴールデンコンビが漫才を繰り広げているのですが、短いコーナーなので下手に引用すると終わってしまいます。

このシリーズは、オーディオコメンタリー風の寸劇で、なかなか味があるのですが、是非Youtubeでシリーズしてもらいたいものです。

というわけで、今回は津田マガVol.88の構成を最初から最後までわかるように紹介してみました。

いやー、津田マガって本当にいいですね。

津田マガキュレーション Vol.87
津田マガキュレーション Vol.86
津田マガキュレーション Vol.85

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